【北海道】ソフトバンクが参戦!産官学のチョウザメ養殖 夢のキャビアへ!

【北海道】ソフトバンクが参戦!産官学のチョウザメ養殖 夢のキャビアへ!

https://youtu.be/9uqaJUK8ZZU

北海道の北部。夏と冬の気温差が60度。美深町。山あいにあるビニールハウス。ここで育てているのは…野菜や果物じゃないんです。チョウザメの養殖施設です。美深町では、40年前、湖に300匹のチョウザメを放流してから、長年、町おこしとしてチョウザメの飼育に取り組んできました。そして3年前に初めて「キャビア」を販売。しかし、その量は5キロだけでした。

「これは去年生まれたやつ。キャビア採るまでメスは10年。オスってわかった時点2,3年で出荷です。」

チョウザメ養殖の難しさは育成に時間がかかること。オスメスが判別するまでに3年。オスはチョウザメ料理になりますが…メスからキャビアを採るのはさらに7年後。腹を開けたらキャビアが入っていない事も。そのチョウザメ養殖の「課題解決」に光が!あのソフトバンクが参戦したのです。

「卵持つまでに6、7年かかるのでシュミレーションが有効なんですよね。コンピューターの中の6、7年は一瞬ですから」

ソフトバンクは、3年前から函館の北海道大学水産学部にラボをかまえ、AI技術を活用した「スマート養殖」の研究を進めています。実は、チョウザメの生態は世界的にもあまりわかっていません。まずは、行動解析から着手しましたが…チョウザメがカメラに寄ってきてしまい断念。そこで!
「見た目、動きそっくりなCGを作って」「仮想の生け簀」に「リアルな魚群の動き」や「リアルな水中環境」を再現しAIに学習させるのです。
実証実験ではAIは人間がカウントするより格段に速く高い精度で、魚の数を計測できました。さらに、個体を識別し、異常な動きなどを見つけることを目指しています。

「チョウザメの動きを解明して…そこで最適化できるようになるとキャビア採る作業も効率化できる」

魚の数や状態を把握するだけではありません。世界初の「チョウザメ筋骨格モデル」

「骨、筋肉、内部構造、より正確な動きを再現しようと、そういう試みであろうと」

北海道大学の研究技術を生かしてソフトバンクはチョウザメの小さな筋肉までCGで再現。完璧なバーチャルチョウザメを作りバーチャル養殖をする。コンピューター上では餌の量や魚の密度など条件を様々に変えて何度でもシミュレーションすることができるのです。そしてシミュレーションが研究をスピードアップさせることで飼育条件を改善したり、成長が早くたくさんキャビアを産む優良な個体を見つけることが可能になるとみています。ソフトバンクはこの技術を他の魚にも。

「うちは事業そのものをやるつもりはなくてこういう技術を養殖業者さんに提供してIP(知的財産)でビジネスができれば」
「ITが入ることによって効率化して経営が良くなることで貢献できれば。」

美深町、北大、ソフトバンクは「連携協定」を締結。小さなマチの長年の夢。実現に向けてITの力で加速しそうです。

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