松山プロを支える”ゴルフの科学”! 極めればメジャー制覇 スイングロボの凄すぎる正体

松山プロを支える”ゴルフの科学”!  極めればメジャー制覇 スイングロボの凄すぎる正体

https://youtu.be/1xQt2WEuUmo

ゴルフ製品の開発現場を取材しました。より遠く、より正確に、ボールを飛ば、ゴルフを徹底的に科学する現場。その成果が、あの選手のマスターズ優勝でした。

ゴルフの松山選手がマスターズで優勝したとき、実際に使っていたのが、こちらのキャディバッグだそうですが、貴重な品を譲り受けたのは、一体どこなのでしょうか。一緒に展示してあるのは、タイヤですねえ。

そう!ダンロップを展開する住友ゴム工業が、寄贈されたバッグを保管しています。ダンロップといえば、ゴルフ用品でもトップメーカー。松山選手は、契約プロとして、製品テストにも参加。開発中のクラブやボールに対し、アドバイスをするそうです。

松山選手が足を運ぶ施設が、兵庫県丹波市にあります。その名もゴルフ科学センター。全長400ヤードのテストコースが併設された研究施設です。
どんな設備が備わっているのか、早速、案内してもらいます。

「こちらの方がスイングロボットですけども、ヘッドスピードの遅い方からトッププロのスイングスピードまで、いろいろな条件の設定ができる。つまり、いろんな条件タイプの方のゴルファーを、このロボットで再現できるということです。
今設定としては、これは松山プロの条件に設定しています。」

松山選手を想定したスイングで、ご覧のデータが取れました。理想の数値を追求し、クラブやボールの改良を重ねるわけです。でも、どうやって計測しているのでしょうか?

「センサーがこの上に。・・・飛んだ時の角度であったり、左右のずれであったり、そういうのをレーザーでとっている。あとのスピン量とかはカメラの方で横から撮っている。」

ボールを打つ瞬間を、複数のカメラやセンサーが狙っています。さあ、ロボットがスイングを始めました。ナイスショット。目にも止まらない、この一瞬を様々な数値に置き換えます。

「274.7」

つまり飛距離は、約250メートル。打球の高さや、球筋は映像化されます。ボールの変形具合もチェック。さらに重要なのが・・・。

「くぼみのところをディンプルと呼んでますけども、これが飛んだ時に空気抵抗をより抑える効果を発揮します。それが実際にどのくらい発揮してるのかというと、同じような構造でディンプルがないボールを用意しましたので、一応どのぐらい飛ばないのかっていうのを見てもらえたらいいかなと。」

くぼみのないツルツルのボール。どれだけ飛ばないのか実験です。弾道は高くならないそうですよ。打ったと思ったら、すぐに落ちた。わかりました?スローでもう一度。打っても、球は上がらずに落ちてしまいます。

「なんぼでした?」「127.6キャリーですね。」「半分以下か。」

いかに、くぼみの存在が大きいのか。昭和のはじめには、四角にしてみたり、ボールの進化は、くぼみの進化でもあります。ちなみに最新作のくぼみは338個。しかも…。

「このところに小さいディンプルがあると思います。」「ちっちゃいですね。ポツポツポツと。」

大きさや、深さの違うくぼみを、複雑に組み合わせているのです。さて、松山選手のこだわりは、ボールを打ったときの音だそうです。

「音の解析もやって、その好みに合うような音を作り出す、中の構造の設計だったりをしています。」

一般の方向けのドライバー、その打球音は・・・。少々、芯を外れても高い音が響き、爽快感を演出しています。一方、松山選手が使うドライバーは、どんな音がするのか・・・。少し低めの音で、しかも真芯で捉えないと、この音は出ない作りにしたそうです。

「かなり厳しい要求に応えられたからこそ、使ってもらえたっていうのがありますので、より飛んで狙ったところに止めてくれるクラブであったり、ボールが究極のものだと思いますので、そこを目指してそれぞれ設計をしているということになります。」

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