5月9日はアイスクリームの日!アイスクリームメーカー14社が全国6つの都市で自慢のアイスを無料でふるまいました。くじ引きの楽しさもあり、用意した1,000個のアイスはあっという間に品切れに
【担当者】「物価が上がっている状況ですが、各社本当においしい商品、たのしい商品をどんどん発売しておりますのでみなさんにお伝えできればと考えております」
そんなアイスクリームの原料、牛乳をめぐっては厳しい状況が続いています。関西で酪農が盛んな地域兵庫県・淡路島。こちらの酪農会社ではおよそ120頭の乳牛を飼育していて毎日、朝と晩に搾乳しおよそ20キロの良質な牛乳を出荷しています。しかし…
【酪農家】「エサの高騰が大変。ウクライナ侵攻が始まる前から、2倍になっている」
牛のエサは牧草のほかとうもろこしなどの穀物。1頭あたり1日に20キロほどのエサを食べますが、海外からの輸入が多くを占めていて円安やロシアのウクライナ侵攻の影響で高値が続いています。さらに、これからの季節、負担が増えるのが電気代です。
【酪農家】「大きい扇風機は何のために?」「牛の暑さ対策」「基本的に牛は寒いところには強いが暑いところには弱い動物」「回すモーターの馬力もいるし、比例して電気代も」
こうした状況から全国の生産者でつくる団体は2022年11月に生乳の価格を1キログラムあたり10円引上げました。2023年8月にはさらに10円引き上げることにしていますが。
【酪農家】「残るどころか持ち出しです。10円乳価が上がったとしても赤字の解消まではいかない。上がるのはいいが一方で消費が落ちるのを懸念している」
牛乳をめぐる厳しい状況はまだしばらく続きそうです。