新型コロナ5類に移行 街は平時に戻った?

新型コロナ5類に移行 街は平時に戻った?

新型コロナウイルスの感染症の法律上の位置づけが「2類」相当から季節性インフルエンザと同じ「5類」へときょうから移行しました。街は平時にもどったのでしょうか。

近畿大学では…
(記者)「3年間設置された巨大なパーティション。大型連休中に外され開放的な空間になっている」
2020年5月末から学内に設置してあったおよそ6万枚の仕切り板が取り外され、密を避けるために禁止していた席も開放。
(学生)「面と向かい合って食べられるのが良かった」
(学生)「気持ち良い、景色を見ながら食べられるのも」
さらに、5月8日入り口に置いてあった消毒液や体温センサーも撤去されました。これまで感染者や濃厚接触者には外出自粛要請がありましたが、5月8日からは個人の判断となります。ただ感染者は5日間外出を控えることが推奨されます。

(近畿大学 法人本部総務部 担当者)「学生たちの裁量に任せて、体調が悪い時はしっかり療養を」

5月8日から判断が委ねられた感染症対策、企業は慎重な動きを見せています。

高島屋大阪店では5類に移行しても従業員のマスク着用を継続しています。

【高島屋大阪店 担当者】「全てのお客様に安心してお買い物ができるようにするために従業員はマスク着用している」

一方で、仕切り板は廃止、消毒液の設置個所も最小限にとどめるといいます。そのほかの百貨店でも感染症対策をすぐにとりやめるところはなかったものの徐々に平時に戻す動きが見られました。

マスク着用は個人の判断が基本としながらも、政府は医療機関や高齢者施設ではマスク着用を推奨しています。100名以上の利用者を抱える高齢者施設では、当面これまでと変わらない感染対策をとるといいます。

【施設長】「現在、面会はガラス越しという形をとっています。」

面会にきた家族とはインターホンを使用、ガラス越しに会話することで感染対策をとっていますが…

【施設長】「ガラス越しの会話だと家族と認識できない利用者も多数いる。」

今後は徐々に施設内に入って面会できるようにしたいとしています。感染への不安は残るものの少しでも日常に近づけたい考えです。

【施設長】「2022年のGW明けも感染者数が急増した過去もあるので、今までしてきた感染対策をいきなり戻すことは現状しがたい。ただ、安全を優先するだけでなくコロナと共存していき、日常に戻していくというところは切なる思い」

新型コロナの5類への移行。最前線で治療にあたってきた医師は受診控えを心配します。

【医師】「本日から受診をして、新型コロナの検査を受けると診療費がかかる。受診控え感染拡大につながる可能性がある」

また、入院について基本的には行政が調整をしなくなるため感染者が増えるとスムーズに決まらない可能性も。

【医師】「搬送先を決めるのに救急隊が差配し、通常の救急医療体制に戻る/たくさんの病院に断られてしまった場合は搬送先を決めるのにかなり時間がかかってしまう。第4、5波の時にあったような救急車がその場から動けなくなる、そういうことには注意」

さらに、保健所から感染者への連絡にも変化が。

【医師】「高齢者が新型コロナに感染した時に、今までは保健所から電話があって、状況は大丈夫ですか?と聞いてくれていた。それが全くなくなる。自分に症状の変化があれば躊躇せず救急車を呼んでほしい」

今後の注意点は

①高齢者の方や基礎疾患のある方はマスクを着用するなど普段の感染対策はそれぞれのリスクに応じて感染予防をしてください。今はいろんなところにあるアルコールの消毒薬も今後はなくなっていくと思うので、消毒液を持参するのもおすすめです。

②5類移行したとしても発熱患者を受け入れることができない医療機関は出てくると予想されます。
受診の前にあらかじめ電話をしたり、まだ症状がない元気な段階から周りの医療機関で発熱患者を受け入れられるかどうかを調べておくのも大事だいうことです

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24時間相談を受け付けるということなので、体調の急変で困った時はこちらに相談してください。

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