大手家電メーカーのパナソニックが新社屋をお披露目しました。この新社屋、門真市の課題解決を担う役割も….。
4月18日報道陣に公開された、門真市に完成したパナソニックの新社屋。7階建ての社屋は吹き抜け部分が共用スペースになっていて、従業員同士が交流したり打ち合わせなどをする空間になっています。コロナ禍の経験から、社内のコミュニケーションを大切にしたいというテーマが新社屋に込められています。新社屋では5月8日以降に物流や知的財産に関する部署の社員ら1,700人が働く予定ですが、ここに通うのは従業員だけではありません。
【記者】「新社屋には、オフィスだけでなく、郵便局が入る予定で、社員だけでなく市民も利用できる」
社屋と最寄り駅の京阪電鉄・西三荘駅が連絡通路でつながる予定で、駅の利用者や市民が郵便局や社屋内の店舗を利用できる計画になっています。さらに1階のエントランス部分は地域の人もイベントで利用できる造り。地域との親和性を高める考えです。
門真市はかつて製造業の街としてにぎわっていましたが、時代の流れとともにかつての賑わいから遠ざかっていました。
【住民】「京阪沿線に住んでいたので、古川橋はよく来ていたが昔に比べたらやっぱりすごい廃れた」
【住民】「駅前がきれいになってみんな期待している。まださみしい感じなので」
市内では駅前の高層マンションや商業施設の計画が進むほか、4月17日ららぽーと門真が開業するなどまちの活性化が進んでいます。地元企業としてまちづくりの一部と捉えて作られた新社屋。まちの活性化は自治体だけの役割ではないようです。
【新社屋担当者】「地域とともに成長してきたので、海外にシフトして落ち込んだ部分をこのビルを起点に活性化していきたい」
