2007年2007年2月24日放送 (テレビ大阪)
2007年2007年3月1日放送 (奈良テレビ放送)
今回の花*
樋口俊夫さん
(廣瀬神社・宮司)
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樋口俊夫さん
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川と川が集まって大和川になる合流地点に位置し古来より水の神様として崇敬を集める廣瀬神社の宮司。神社で毎年催される「砂かけ祭」の模様を伝える。
大和川の明るい未来
奈良県葛城郡河合町にある廣瀬神社。
若宇加能売命(わかうかのめのみこと)を主神とする
この神社は大和川と密接な関係にあります。
廣瀬神社は、飛鳥川・寺川・曽我川・葛城川・高田川・富雄川と
いった大和盆地を流れる多くの川が大和川に合流する地に
祀られた神社。
山から流れてきた悪い水を良い水に変えたり、河川の氾濫を
防いだりする「水の守り神」なのです。
そんな廣瀬神社が毎年賑わうのが、2月11日。
黒子と参拝者が一斉に砂をかけあう奇祭「砂かけ祭」。
「雨がたくさん降りますようにということを願って
この神社の砂を雨に見立ててかけ合う。
こういうふうに雨が降ると、無事に田植えができます。
ということになるわけですね。」(樋口俊夫さん)
砂が体にかかると厄除けになると言われています。
また暴れ方が激しいほど、その年は雨が多く降るのだとか。
日本書紀によると、1,300年以上も前から続いている
由緒あるこのお祭り。
砂かけの他に、早乙女(さおとめ)による
田植えの儀式や五穀豊穣の祈願を行い、
さらには無病息災のお守りにと
参拝者に松苗(まつなえ)と田餅(たもち)が撒かれます。
「やはりこう昔から続いて来ているお祭り、
これを継承していくいうのは
素晴らしいことやな、いうふうに思います。」(樋口俊夫さん)
変わらぬ姿で伝えられてきた「砂かけ祭」
大和川を愛する人々の心とともに
遠く未来へと受け継がれていくことでしょう。