2006年12月23日放送 (テレビ大阪)
2006年12月28日放送 (奈良テレビ放送)
今回の花*工楽善通さん
■工楽善通さん■
大阪府立狭山池博物館館長。
狭山池が歴史的に果たしてきた役割とその環境を守りたい願いを語ってくれます。
水面に映るのは、人の心の美しさ
数ある大和川の支流の1つ、
西除川を上流にさかのぼっていくとたどりつくのが、
大阪狭山市にある日本最古のダム式のため池「狭山池」
です。
そんな狭山池の歴史を知ることができるのが
大阪府立「狭山池博物館」。
7世紀の初め、飛鳥時代に作られた狭山池は
西除川をずっと下っていって、
河内のあちこちの田んぼへ水を供給していました。
今は、農業用水とともに、洪水を起こさないための
治水ダムとしても大きな役目を果たしています。
奈良時代の僧侶・行基や、鎌倉時代の僧侶・重源といった
歴史上の有名な人物が改修工事を行ってきた狭山池。
この環境を守るために「狭山池クリーンアクション」など
地元の人たちによる清掃活動も盛んです。
『とにかく水を汚さないで、美しい水で下流域にまで流れていくようにと
クリーンアクションに参加しておられる市民の輪がもっと広がっていって、
いつまでも、自然環境が保てると、やはりいいなと思います。』
(館長・工楽善通さん)
水面に映るのは、人の心の美しさ。
たくさんの人たちの努力によって、
歴史ある狭山池の風景は
未来に伝えられようとしています。