プロアングラー大塚貴汪のシリーズ企画第三弾、幻魚激闘記。各地を回り幻の魚を狙う。 第一回目は和歌山のクエ。クエは幻の魚と呼ばれ釣るのが非常に難しい。一年間通い詰めて一度も辺り無しということも珍しくはない。そんな難易度Aの魚に大塚貴汪が挑む。 舞台は和歌山県のほぼ中央に位置する日の岬。全国各地を釣り歩く大塚にとってここは関西のホームグラウンドだ。大塚はここでカワハギやアオリイカをはじめ様々な魚を釣ってきた。しかしクエは未だ幻のままで今回の釣行を迎えた。 釣行初日。水深29メートルのポイントで竿を出す。日の岬のクエのポイントは浅い。それゆえ取りにくい。だからこそ大塚はこの場所に拘る。「クエを釣るなら関東から東海にかけてポイントはたくさんある。しかしこの難しいポイントで僕は釣りたい」 日の岬のクエ釣りはイサキの泳がせ釣り。生きたイサキを海底に沈めアタリを待つ。チャンスは潮流の変わり目だ。動いていた潮が止まる前や止まっていた潮が動き出し始めた時間帯にヒットする確立が高い。 釣行開始から2時間。それまで早かった潮が緩くなる。「来た!来た!」大塚のロッドが竿先を海面に突き刺すように根元から曲がった。「デカイぞ!」クエはヒット直後が勝負の分かれ目。素早くリールを巻いて海底から浮かせなければならない。これまでに数多くの大物を仕留めてきた大塚は慎重にリールを巻く。「よっしゃー」船長も興奮を隠しきれない。大物用の竿を大きく曲げた重量感たっぷりの魚は徐々に浮き上がり始めた・・・・。 幻の魚と釣り人の闘いをドキュメントする。 |
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【出演者】 大塚 貴汪(おおつか たかひろ) |
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【取材地連絡先】
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