東シナ海に浮かぶ長崎県男女群島。大小五つの島からなり、周囲に無数の荒磯がひしめく。底物・上物を問わず、巨大魚が潜む気配に満ち溢れた場所だ。いつしか男女群島は、磯釣り師達に憧れをこめて“聖地”と呼ばれるようになった。 グレのトップシーズンである2月、本流釣りの名手・鵜澤政則が男女群島の磯に立った。目指すは60センチオーバーの巨グレ。グレ釣り師ならば、生涯一度は釣ってみたいと願うサイズである。 鵜澤は2号の竿、4〜5号の道糸、5号のハリスと大物に絞ったタックルを準備。ここでは小手先の技など通用しない。轟々とうねりを立てて流れる本流の中へ、躊躇無く仕掛けを投げ入れる。潮を捉えたウキは、一瞬のうちに視界から消え去った。 100メートル、200メートル、リールから勢いよく道糸が飛び出していく。やがて鵜澤の緊張が頂点に達した瞬間、竿先に衝撃が走る。「デカイぞ!」 竿を満月にしならせ渾身の力で抗う魚を、時にはなだめ、時には強引に引き寄せてくる鵜澤。一進一退の攻防の末、海面に巨大なグレの姿が浮かび上がった。 名手と巨グレの迫真のファイトをお送りする。 |
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【出演者】 鵜澤 政則 |
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【取材地連絡先】 あじか磯釣センター 0950-57-0883 |
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