尺ヤマメに出会う！みちのく温泉と釣りの旅 〜宮城県　一迫川〜

宮城県の北西部、花山村を流れる一迫川。 3月1日解禁日のこの日、冒険家の風間深志と鹿子嶋誠はまだ残雪が残る冷たい川に足を沈めた。冬の間手付かずであったこの美しき渓流はまるで二人が竿を出すのを待っていたかのようであった。鹿子嶋の一投目。早朝の眩いばかりの光を受けた目印が流心を少し過ぎたところで水面に吸い込まれた。ヒット！5ヶ月間まちわびたその感触をしっかりと感じながら、引き寄せた魚は30cm丁度の尺ヤマメ。 朝日を浴び、尚一層銀色に輝くその魚体に鹿子嶋が見とれるその横で、風間のあの大きな声が響いた「来た!!」鹿子嶋の的確なアドバイスを受けタモにおさめた魚は、尺には一歩とどかないが、29cmのヤマメ。その後も二人は順調に釣果を重ね、その日の宿 温湯温泉 佐藤旅館に足を運んだ。 磨きこまれて黒光りする廊下、木枠の窓ガラス、旧街道を挟む渡り廊下など明治初期からの建物が残る旧館に宿を構え、川の冷たさで冷えた体を露天風呂で温めた。「一緒にお酒でもいかがですかー？」風間が一枚の塀を隔てた女湯に声を掛けると、「どうぞー」と湯気の向こうからみちのくの山奥に美しい声が響いた。最高の湯に使った後に二人を待っていたのは、山菜など山の幸をふんだんに使った春の匂い漂う色とりどりの料理であった。渓流解禁。それは釣り人が作る、旅の始まりでもある。

【出演者】 風間　深志 鹿子嶋　誠

【取材地連絡先】 花山村漁業協同組合（自然薯の舘内）　（0228）56-2267 温湯温泉（ぬるゆおんせん）佐藤旅館　（0228）56-2251

※タックル図をクリックすると拡大図が見られます。  ロッド 遥　中硬硬　73ＭＥ  リール スペクトロン渓流クリアー　0.3号  ライン スペクトロン渓流クリアー　0.175号 ・風間 鹿子嶋 　使用タックル