出演者:玉置浩二・横尾忠則、ナレーション:竹中直人

その類まれな歌唱力から、稀代のヴォーカリストと称される玉置浩二。飽くなき音楽の高みへの追求がゆえにソロとして5年目に突入する取り組みが、フルオーケストラとのジョイントだ。今年は、平成最後の4月に行われた薬師寺での野外コンサートと、初の海外オケとの共演となる7月のロシア交響楽団とのコンサートの模様を中心に、観客を魅了した圧巻のステージをお伝えする。公演ポスターを担当した巨匠、横尾忠則とのアーティスト同士が共鳴するトークも必見。ナレーションは玉置の友人でもある竹中直人が担当。

ABOUT HIM

平成31年4月29日、平成も残り2日となったこの日、時代の最後を飾るに相応しい、珠玉のコンサートが行われた。コンサートの主は、稀代のボーカリスト・玉置浩二。昭和57年、ロックバンド・安全地帯のボーカルとしてデビュー。抜群の歌唱力で、日本の音楽界をけん引してきた実力派アーティストは、平成27年からは、クラシックにその活躍の舞台を移し、さらなる進化を遂げてきた。

世界遺産・薬師寺

5年目となる今回のステージは、奈良にある、世界遺産・薬師寺。玉置にとって、フルオーケストラ公演初の野外ステージ。実は、薬師寺は、これまで、多くの著名なアーティストに、コンサート会場として寺院を提供してきた寺院として知られる。その意図は、『音楽こそが仏様への最高のおもてなし』との考えから。平成最後の仏様へのおもてなしを任された玉置浩二。番組では、1300年の歴史と、究極の音楽が融合した、珠玉のステージと、そこに賭ける想いを玉置に独占インタビュー。

コンサートの様子

さらに、令和初となるフルオーケストラ最終特別公演にも密着。こちらは、初めて、海外楽団『ロシア国立交響楽団』との共演が実現。言葉の通じない楽団員たちも、玉置の音楽性・歌唱力に驚愕。『言葉などいらない。これぞ音楽!』と語る玉置は、国境を越えた圧巻のステージを披露する。

コンサートの様子

さらに、この特別公演で話題をさらったのが公演のポスター。デザインを担当したのは、世界的美術家・横尾忠則。阿修羅像をモチーフにした、三面体の玉置浩二の肖像画は、ファンのみならず、多くの美術関係者からも注目を集めた。番組では、横尾のアトリエで、玉置との対面が実現。実際の肖像画を前に、横尾が創作秘話を語る。

対談の様子