お墓から見たニッポン シーズン7 時代を彩った女たちそして「孝養」親への思い

シーズン7 時代を彩った女たち 孝養 ~親への思い~

今回は「時代を彩った女たち」がテーマ。
教科書でしか知らない歴史上の彼女たちがその時代を
どう生きてきたのか?お墓を訪ね、彼女たちの真実を紐解いていく。

後半は人間だけが持つ特性「孝養~親への思い」がテーマ。
平安~江戸時代の庶民の墓を目の前にすると、当時の人々の「亡くなった肉親への思い」が現代を生きる私たちと何一つ変わらず、その気持ちが痛いほど胸に迫ってくる。

庶民たちは肉親のお墓とどう向き合ってきたのか?
考古学・民俗学・脳科学の視点からお墓を見てみると
知られざるニッポン」の姿が…。

  • フリーアナウンサー 坂本七菜
  • 脳科学者 東日本国際大学特任教授 中野信子
  • 考古学者 千葉商科大学教授 朽木量
  • 墓マイラー カジポン・マルコ・残月
お墓から見たニッポン エピソード1は、千年続くエンタメを書いた平安時代の世界的作家紫式部をピックアップ。教科書でしか知らない歴史上の彼女たちがその時代をどう生きてきたのか?お墓を訪ね、彼女たちの真実を紐解いていく。

エピソード1 紫式部

紫式部

紫式部
(970年代~1010年代没)

  • 幼少のころから才女と評判

    父・藤原為時の影響から幼少の頃より漢文を読みこなすなど才女といわれていた。

  • 藤原道長に見出されて宮中へ

    親子ほど年の離れた藤原宣孝に嫁ぎ一女をもうけたが、結婚3年で夫・宣孝が亡くなり、
    その頃「源氏物語」を書き始めたといわれている。その評判を聞いた藤原道長に召し出され、 道長の娘で一条天皇の中宮・藤原彰子に仕えることに。

  • 「紫式部日記」には清少納言の悪口が!?

    彼女の宮中での思いを描いた「紫式部日記」には、清少納言に対しての批判は度を超え、
    辛辣な悪口をひたすら書き綴り、嫉妬心が滲み出ている。

紫式部の墓

紫式部の墓
(京都市北区紫野)

  • 熱狂的ファンが墓を移動させた!?

    室町時代初期にファンがこの場所に移したという記録が残っているが、その訳とは!?

  • 隣に眠るのは200年前の男!!

    隣に眠るのは小野篁で地獄の閻魔大王の元で 裁判の補佐をしていたという伝説を持つ。

  • 強気の紫式部の辞世の句とは?

    強気で負けず嫌いだった紫式部も辞世の句では 「死んでいく者が書いたものを、誰が生きながらえて読んでくれるだろう。 消えることがない形見ではあるけれど」という一抹の寂しさを語っている。
    そんな心配をよそに、「源氏物語」は千年もの間人々を魅了してきた。 やぱり紫式部は日本だけでなく世界を代表する「エンターティナー」なのではないだろうか。

庶民の墓 season7のテーマは
「孝養」~親への思い

つちんど墓地

つちんど墓地
(奈良県宇陀市)

  • 大きな「阿弥陀三尊」がに建っている。
    石には「祐盛」が永仁六年(1298)建てたと刻まれている。そしてその前には笠塔婆が2つ建てられている。ひとつは「道仏」が永仁七年(1299)父・祐盛の一周忌のため建てたとあり、もうひとつには母の往生のため息子「道仏」が同じく永仁七年(1299)に建てたと刻まれている。このことから、道仏という人が2年連続で両親を亡くしたことがわかる。3体の石仏とその前に笠塔婆という配置はあるものをイメージしていると朽木教授から解説があり、道仏と両親のお墓のストーリーに想像が膨らむ。

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