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実は、2頭のうちの1頭の春子は、昭和25年にタイから来園して以来、ずっと天王寺動物園にいます。春子の年齢は、日本で2番目に高齢の65歳(推定)です。夏を乗り切るための飼育の裏側、春子の来日時の秘蔵映像、そして、春子を見守る多くの人たち。
知られざる春子の姿をドキュメントでお伝えします。
日本の動物園のアジアゾウは50歳ぐらいで亡くなりますが、春子の年齢は65歳(推定)。東京・井の頭の「はな子」(66歳)に次いで国内2番目の長寿です。
春子が天王寺動物園にやって来たのは昭和25年。当時は娯楽も少なく、来園当初は6万人の入場客が押し寄せる大人気ぶりでした。 あれから63年、大阪は、高度成長、バブル、平成へと様々な時代の波に突入していきましたが、春子は今も天王寺で、ありのままに生き続けています。
右目は白内障で、今は左目しか見えませんが、春子の小さな目を見ていると、そんな各時代に生きた人々を見てきたんだろうなと感じます。
春子は、今年猛暑に襲われますが、“身の回り”の世話をする4人の飼育員、動物園に通う西成のおっちゃん、そして、動物を愛する子どもたちに見守られ、生き続けています。
タイから天王寺に来て64回目の夏。いろんなことがありました。
そんな春子の夏日記をお届けします。 (プロデューサー:人見剛史)