社員紹介

MEMBER
【デジタル戦略局 戦略事業部】小島 優一
北京支局ってどんなところ?
北京の中心・天安門から3km程の場所にオフィスを構えています。日本人記者2人、日本人カメラマン1人、中国人アシスタント2人、中国人カメラマン2人、ドライバー1人、お手伝いさん1人の総勢9人で日々、日本へニュースを届けています!
どんなお仕事をしていますか?

首都・北京は主に政治が動く場所。政治が動けば経済も動きます。そして中国の経済が動けば日本が、世界が動きます。影響力が大きい分、取材の対象範囲はとても広くニュースのネタが尽きることはありません。政治・経済・社会問題・災害まで北京だけでなく中国各地のあらゆるニュースを取材して、テレビ東京のニュース番組「ワールドビジネスサテライト」や「モーニングサテライト」で放送しています。通常のニュース番組だけでなく、経済ドキュメンタリー「ガイアの夜明け」でもディレクターとしてコンテンツを制作しています。

世界2位の経済大国として成長した中国。デジタル技術の進歩は著しく華やかな一面もある一方で、政府の方針に翻弄される企業や国民の中には表立って声を上げられない人たちもいます。私たち海外メディアは中国当局からの取材制限を受けることもあり、難易度が高い取材も多いですが、現場で聞いた生の声をできる限り取材し日本へ届けたいと思っています。

一部ですが、テレビ東京のニュース動画配信サービス「テレ東BIZ 」に私が制作してきたVTRがまとめられているので、よろしければ是非ご覧下さい。

"北京に駐在してここが良かった!"と思える経験を教えてください。

刺激的な現場だらけ 広い中国を飛び回って取材!
ニュースさえあればこの広い中国のどこにでも出張できるのは本当に楽しいです。
2022年1月放送の「ガイアの夜明け」では中国の電力事情を取材しました。山西省にあるマイナス20度の石炭炭鉱はまつ毛も凍るほどの極寒。そこで目にした石炭を大量に運搬する石炭列車の長さはなんと全長2.6キロメートル!中国のスケールの大きさを実感しました。(「テレ東BIZ」関連ページ

企画の内容によっては中国国外にも出張します。今年で提唱から10年を迎えた一帯一路の取材では隣国のラオスへ。中国資本の流入が進む中国とラオスの国境の街を取材しました。これまで見たことのなかった世界が目の前に広がっています。自分の目で見て、自分の耳で聞いたもの、そこで自分が感じたことを伝える、とても刺激的な仕事だと思います。 (「YouTube」関連動画

中国の人々の息づかいが感じられるVTRを届けたい!
中国が抱える社会問題に翻弄されつつも、強く生きる人々の姿を届けたいと思っています。2023年3月放送の「ガイアの夜明け」では貧しい農村に妻と息子を残して北京に出稼ぎに来ている若者に密着しました。
早朝から夜遅くまで毎日働く彼は仕事の合間に家族とのビデオ通話を欠かしません。彼はまだ29歳なのに「これからの自分の人生は子供のためにある。家族のために子供のために稼ぐ。」と話しました。改正反スパイ法や処理水問題などで中国のニュースにマイナスな印象を抱く方も多いと思いますが、この国で暮らすごく普通の人々は当たり前ですが血の通った人間です。彼らの本音や息づかいに触れる取材は非常に興味深いものがあります。 (「テレ東BIZ」関連ページ

"北京に駐在してここが大変だった!"と思える経験を教えてください。

厳格な行動制限!ゼロコロナ政策
日本の皆さんはコロナ禍の3年間でPCR検査を何回受けたことがありますか?私は中国で少なくとも100回は受けました。厳しすぎる行動制限を伴うゼロコロナ政策によるものです。2022年末あたりまでは、ほぼ毎日PCR検査を受けなければならない時期があったり、たった1人の感染者が通過した場所の近くにいた可能性があるという理由で、1週間も自宅に閉じ込められたりと散々な日々でした。ただ、そうしたこと一つ一つが全てニュースのネタになります。ある意味、一生味わうことのない貴重な経験をしている(はず)と自分に言い聞かせ、前向きに仕事に取り組みました。 (「YouTube」関連動画

中国当局による取材妨害
ゼロコロナ政策解除後も中国経済回復の動きは鈍いままです。その最大の要因とされるのが不動産問題。地方にある建設途中で工事がストップしてしまったマンションを訪ねると、なんと未完成の物件に住んでいるというマンション購入者に出会いました。彼を取材できたところまでは良いのですが、その物件を出た後、当局関係者から数日間ずっと尾行されることに。中国経済にとって都合の悪いことは見せたくないのでしょう。こうした取材妨害は日常茶飯事です。 (「テレ東BIZ」関連ページ

休日はどんな過ごし方をしていますか?
連休は家族三人で中国各地へ旅行に行くことが多いです。先日は陝西省西安市へ。昔は長安と呼ばれ2000年以上にわたり歴代の中国王朝が都を置いた場所です。世界遺産の兵馬俑をはじめ街を取り囲む城壁は古都の情緒に溢れていました。中国では各都市を結ぶ高速鉄道網が充実していて旅行好きにとっては恵まれた環境です。ゼロコロナ政策で自由に旅行できない日々が長かったため、まだ行けていない旅行先リストはまだまだ残っています。これからも各地を巡りたいと思っています。

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