流れ星はどうしてみえるの?
「流れ星」の元の多くは、太陽系の周りを回っている『ちり』のようなもので、大きさは数mm〜数cm程度、重さはほとんどが10g以下です。
これらの物質が地球に近づき、ものすごく速いスピードで大気圏内に入るとき、大気との摩擦によって高温が発生し、その熱でまわりの空気が圧縮され、数千度まで加熱し『プラズマ』という状態になって光ります。
これが「流れ星」の正体で、実際に光っている場所は、上空およそ80〜100kmといったところです。
こうした現象は、一年中いつでも起こっており、条件の良い空であれば1時間に5個ぐらいは見ることができます。
しかし、年に何日か、とくに数が増える日があります。
これは、流れ星の元となる『ちり』が、主に彗星から放出されるためです。
彗星が太陽に近づいたときに放出された『ちり』は、彗星とほぼ同じ軌道を回りますが、
だんだんと彗星から離れていきます。その結果、彗星の軌道とほぼ同じ軌道上に多くの『ちり』が存在することになります。そして、この軌道に地球が近づくと、数多くの『ちり』が地球に飛び込んでくるので、普段よりも多くの『流れ星』が見られるようになります。これが流星群とよばれるものなのです。
  監修:宇宙開発事業団広報室