「硬水」と「軟水」は何が違うの?

「硬水」と「軟水」の違いは、含まれているカルシウムとマグネシウムの量の違いです。

山の上などに降った雨は、川や地下水となって下流へ移動しますが、このとき岩などに含まれるミネラルが水に溶け込みます。
このミネラルのうち、比較的量の多いのがカルシウムとマグネシウムですが、これらが多く溶け込んでいると、せっけんの泡立ちが悪くなったり、配管などにミネラルの結晶が付いたりするので、その度合いを『硬度』という数字で表すようになったのです。

『硬度』は、水に含まれているカルシウムとマグネシウムの量を、炭酸カルシウムの重さに換算して表したもので、この『硬度』が高い水を「硬水」、低い水を「軟水」といいます。
硬度の基準はいくつかありますが、WHO(世界保健機関)による水の硬度の分類は次のようになっています。

 
硬度 0~ 60mg/L
60~120mg/L
120~180mg/L
180mg/L ~
軟水
中硬水
硬水
超硬水
  ヨーロッパの水は「硬水」が多く、日本の水はほとんど「軟水」です。日本の川の流れは速く、ミネラルが溶け込む時間が少ないことなどが、その理由です。