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高い山では、晴れていても急に雲が出てきて、雨が降り出すことがよくあります。
山の地形は複雑で、日の当たりやすいところと、陰になるところがあります。
また、1500m以上になると、高い木が少なくなり、岩肌が目立つようになります。
岩は森林よりも暖まりやすいので、日が当たると山頂のほうが暖かくなります。
このようにして、周りよりも暖かくなった空気は軽くなり、上空に上がります。
この空気の流れを『上昇気流』といいます。
『上昇気流』によって、ふもとから湿った空気が山頂へ運ばれます。
山頂では気圧が下がり、ふもとから運ばれてきた空気は膨張(ぼうちょう)します。
空気が膨張すると気温が下がるので、含まれていた水蒸気が小さな水滴となり、雲ができるのです。
日差しが強いと、雲は急速に成長して『積乱雲』になります。
こうしたことは、最も暖かくなる昼過ぎによく起きるので、朝晴れていても注意が必要なのです。 |