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生物の分け方には、外見だけではなく、体の中のしくみや子孫の増やし方などを総合的に考える『系統分類』と、人間の生活上の利害など実用的な部分を重視した『人為分類』があります。
(人為分類と系統分類の例)
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[人為分類] |
メロン・スイカ > 果物 |
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キュウリ・ナス > 野菜 |
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[系統分類] |
メロン・スイカ・キュウリ > ウリ科 |
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ナス > ナス科 |
『人為分類』は、大昔から使われていましたが、生き物の進化を考えるのには『系統分類』が適しています。系統分類は、1735年に『リンネ』によってはじめて行なわれましたが、彼は『進化』という考え方を持っていませんでした。
また、最も大きな階層である『界』については、『動物界』と『植物界』の2つだけでした。しかし、顕微鏡や標本染色の技術が発達し、『原生生物界』を加えた『三界説』や、ホイタッカーの『五界説』などが登場するようになりました。
『系統分類』については、現在も研究が進んでいるので、その分け方が今後変わる可能性もあります。 |