種や球根がなくてもふえる植物はあるの?
たとえば、竹は地下茎(ちかけい)とよばれる茎からタケノコを生やし、次々と分身をふやしていきます。
シダやコケなどのように、『胞子(ほうし)』でふえる植物もあります。
また、イチゴの場合、果実が実った後に、中央から長い茎が伸び、その茎が地面につくと、そこから根や葉が出て、分身が育ちます。

このように、自らの分身を作ってふえる植物は多く、球根を使って仲間を増やすのも、そのひとつなのです。
球根には、生長に必要な『栄養』が蓄えられているので、親から切り離しても新たな芽を出すことができます。

分身を作って仲間をふやす植物の特徴は、『挿し木』や『接ぎ木』といった形で、古くから人間に利用されているのです。