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動物は、体温を一定に保つことができる『恒温動物』とまわりの環境によって体温が変化する『変温動物』にわけられます。
恒温動物は、気温よりも高い体温を維持するために、ふだんから体の中で『熱』を作り出しています。しかし、暑いときや激しく運動したときなどには、余分に熱が作られるので、これを放出しなくてはいけません。
そこで、『汗』をかき、汗が蒸発するときに熱を逃がして、体温を下げているのです。
これに対して、爬虫類などの『変温動物』は、もともと体内で『熱』を作る力がなく、気温が上がると体温も上がるようになっています。
つまり、変温動物には『体温を調節する』能力じたいがなく、『汗』をかくこともないのです。
なお、すべての『恒温動物』が汗をかくわけではありません。
鳥類の場合、空を飛ぶために進化した『気嚢(きのう)』という器官が『空冷機』のような働きをするため、汗をかきません。
また、哺乳類でも『クジラ』などの水棲動物は、汗をかきません。 |