『アニメ』はどうやって作るの?
なめらかに動いて見える『アニメ』は、実はたくさんの『絵』が次々に切り替わっているのです。

私たちが見ていた絵が目の前からなくなっても、頭の中にはおよそ0.1秒、その絵が残ります。これを『残像』といいます。

アニメは、1秒間の動きを18~24枚の絵に分けて描いています。
これを、順序よく1枚ずつ、速い動きで続けて見せると、『残像』のおかげで、絵が連続して動いているように見えるのです。

しかし、1秒間に24枚も絵が必要なわけですから、たとえば15分のアニメを動かすためには、2万枚以上の絵が必要になります。
だから、背景と人物を別々に描き、背景はそのままにして、『セル』という透明なものの上に描いた人物だけを動かす、といった工夫をしているのです。
   
  監修:大村皓一(宝塚造形芸術大学教授)