蛍光塗料は どうして暗いところで光るの?

蛍光塗料には、目には見えない紫外線を吸収し、見える光を出す性質のある『蛍光体』という物質が含まれているので、暗いところでも光るのです。

紫外線はエネルギーの高い光線で、さまざまな物質中の電子を弾き飛ばそうとする性質があります。電子が完全に弾き飛ばされた場合は、原子どうしの結びつきが変化してしまい、別の物質ができることがあります。

しかし、多くの場合は、電子が通常より多くのエネルギーを抱えた、不安定な状態になります。すると、元の安定した状態に戻ろうとして、エネルギーを外に出します。

『蛍光体』の場合も、電子が紫外線を吸収して抱えた余分なエネルギーを外に出そうとします。
『蛍光体』の場合、他の物質に比べて、熱という形で余分なエネルギーが留まる割合が少なく、大半のエネルギーが目に見える光として外に出るのです。
だから、『蛍光体』を含んだ蛍光塗料は暗いところで光るのです。