粉状のものを融ける一歩手前の状態まで熱すると、粒の表面が不安定になり、隣の粒とくっつこうとします。
粒が粗いと隙間だらけになるのでうまく固まりませんが、粒が細かいと次々と粒どうしがくっついて、陶器のように固まるのです。陶器を作るのに使う土は、土砂のなかでも小さい粒でできています。
陶器を作る場合、土に水を含んで粘りのある状態にして形を整え、焼き固めます。加熱すると、水が蒸発するとともに、不安定になった土の粒どうしがくっついていきます。
しかし、土自体が融けているわけではないので、最初の形を残したまま焼き固まるのです。
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