ダイアモンドが硬いのは、『原子』どうしがしっかりと切れ目なく結びついているからです。
物の基本となるのは『原子』ですが、それぞれの『原子』は、他の『原子』と結びつくための『手』のようなものを持っています。
互いの『原子』が『手』を取り合う『共有結合』は、最も強い結びつき方なのです。
ダイアモンドは、黒鉛(グラファイト)や炭と同じように『炭素原子』だけでできています。
『炭素原子』は相手と結びつくための『手』を4本持っていますが、黒鉛や炭の場合、そのすべてを結合に使っているわけではありません。
しかし、ダイアモンドの場合、4本の『手』を立体的に伸ばして、次々と規則正しく結びついています。このため、結合の切れやすいところがなく、また、『手』の角度も変わらないので、非常に硬いのです。
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