アイロンをかけると、シワがなくなるのはなぜ?
布は、熱を加えると形が変わりやすくなります。
アイロンは、布を熱くしながら押さえつけることで、形を整えているのです。

布は繊維でできています。
繊維は、縦長い分子がたくさんより合わさったものです。
この分子は、となりにある分子と弱い力で結びついています。
この結びつきによって、分子がきれいに並んでいれば、シワのない状態になります。

ところが、折れ曲がった状態で荷物などの下敷きになったり、洗濯機の中で絡まったりすると、もともと結びついていたもの以外の分子どうしが結びついてしまい、シワができてしまいます。

シワになった繊維を元にもどすためには、ピンと張った状態にして強い力を加えなくてはいけません。アイロンを使えば、ふつうに押さえつけるよりも少ない力で繊維の並び方を元に戻せるのです。