どうして冷蔵庫の中は、冷たくなるの?
冷蔵庫は、液体が気体になるときに熱を奪うことを利用して、食べ物などを冷やしています。

例えば、アルコールを肌にぬると冷たく感じますが、これは、アルコールが液体から気体になるときに 肌から熱を奪っているからなのです。

冷蔵庫は、これと同じ原理を使って中を冷やしています。
冷蔵庫の中と外をめぐるパイプに、「少し圧力をかけると液体になるガス」を流しているのです。
(こうしたガスとして、これまでは『フロン』が使われていましたが、近年になって『二酸化炭素』や『イソブタン』などを使って冷やす機器も登場するようになりました。)

圧力をかけられて液体になったガスは、冷蔵庫の内側で圧力を緩めると気体になり、そのときに庫内から熱を奪います。
そして、熱を奪った気体を外に送り、今度は圧力を加えて液体にすることで、熱を外に逃がします。

熱を逃がした液体は、再び冷蔵庫の内側に送られます。
この繰り返しで、冷蔵庫の中を冷やしているのです。