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例えば、救急車などのサイレンの音は、 救急車が止まっているときには遠くでも近くでも音の変化はありませんが、近づいてくるときには高く、遠ざかる時には低く聞こえます。これは、音が『波』の特性を持っているために起きることであり、同様に『波』の特性を持つ『電波』でも起きます。
この性質を応用して速度を測るのが『スピードガン』であり、実際には
動いている物体に電波を飛ばし、反射してくる電波を受信しています。
このとき、受信する電波の波長は、救急車のときと同様に、発信した電波の波長から変化しており、その変化した度合いから物体の速度を計算することができるのです。例えば、速度の変化が大きいときほど反射してくる電波の波長が大きく変化します。
なお、スピードガンで測るのは『瞬間の速度』なので、『平均時速』を
求めたい場合には、何度も同じ作業を繰り返し、その平均値を求めることになります。 |