劇場ロードショー・上映会のお知らせ

鈴鹿ロータリークラブ主催
地域交流上映会&講演会(無料)
2025年2月10日(月)午後6時30分~上映開始
会場:三重県鈴鹿市神戸1丁目18-18イスのサンケイホール鈴鹿
申し込み:QRコードで申し込みください
※開催日時は予定です。主催者の判断により変更する場合があります。
兵庫県姫路商業高等学校 上映会(令和6年度人権講演会)
2024年 12月19日(木)
全校生徒708人・教職員向け
講演会も開催
テーマ 被害者家族が、犯罪者支援をする理由
「再犯防止」を目的に行政・教育機関・関連団体等を対象に、本作品を無償にて貸し出し致します。

【ご希望・お問い合わせ先】
公益社団法人 OMOIYARIプロジェクト「おまえの親になったるで」係
TEL 06-6885-5558
全国の劇場・上映会 実績
東大阪特別上映会
日時:11月29日(金)午後6時~
主催:東大阪市 公益社団法人「OMOIYARIプロジェクト」
場所:東大阪市文化創造館(ジャトーハーモニー小ホール)
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阿倍野区特別上映会
日時:9月14日(土)午後1時~午後4時
主催:189・阿倍野実行委員会
新大阪NPO法人ここから100
場所:阿倍野区民センター大ホール
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日時:8月16日(金) ~ 22日(木)
場所:別府ブルーバード劇場
(〒874-0920 大分県別府市北浜1丁目2-12 TEL 0977-21-1192)
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期間:7月19日(金) ~ 8月1日(木)
場所:アップリンク京都
(京都市中京区烏丸通姉小路下ル場之町586-2 新風館 地下1F)
日時:6月28日(金) ~ 7月11日(木)
場所:テアトル新宿
(東京都新宿区新宿 3-14-20 新宿テアトルビル B1F)
特別上映会
日時:5月18日(土) 午後1時30分~
場所:兵庫県宝塚市 ソリオホール
主催:宝塚市協力雇用主会「アトムの会」
後援:宝塚市 ほか
第26回 ゆふいん文化・記録映画祭(出品)
日時:6月7日(金) ~ 6月9日(日)
場所:大分県由布市湯布院町
ゆふいんラックホール
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第3回 宮古島チャリティー国際映画祭(出品)
日時:6月28日(金) ~ 6月30日(日)
場所:沖縄県宮古島市平良字下里 マディダ市民劇場
ドキュメンタリー長編部門 最優秀作品賞 受賞
2月24日(土)~3月8日(金) 大阪・十三 第七藝術劇場
週末、立ち見席含め全席完売!
2週間連日、大盛況にて終了!
(第七藝術劇場 公式Xより)
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上映情報
ストーリー
協力
再犯防止を目的に、全国の刑務所・少年院でも上映中!
2023年9月20日(水) 播磨社会復帰促進センター(兵庫県加古川市) にて上映
播磨
500人を超える受刑者が単独室のモニターで、ドキュメンタリー映画を視聴。うち300人が視聴後、感想文を提出。自分の罪に向き合い、反省し懺悔するもの、被害者の立場を考えた…、裏切られても諦めず支えてくれる主人公に感動した…社会復帰に勇気が持てたなどの思いが綴られていた。
2023年10月27日(金) 東北少年院(宮城県仙台市) にて上映
東北
ドキュメンタリー映画の舞台となった「東北少年院」の協力のもと、20人の在院者が大型スクリーンにて視聴。上映後、数人の在院生にインタビューを実施。

「題名にもなっている『おまえの親になったるで…』、心にくるものがありました。再犯を繰り返してきた、自分にとって事の重大さを改めて思い知るとともに深く、被害者の気持ちを考えるきっかけになりました」、「犯罪被害者なのに、犯罪者を雇用する心構えがすごいなと思いました。周りに反対されても自分の考えを大切にして何度も裏切られても、支え続ける姿に感銘を受けました」等、本ドキュメンタリー作品を通じて過去の反省とともに、更生に向けての思いなどを語ってくれた。
2023年11月11日(土)12日(日)大阪刑務所「関西矯正展」にて上映
大阪
11月11日(土)・12日(日)大阪・堺市の大阪刑務所で開催された「関西矯正展」。全国36の矯正施設で受刑者が作った革製品や家具、農産物などを展示・販売し、2日間で約4万人が来場。その会場で、ドキュメンタリー映画の専用ブースを設置し、来場者に無料上映会を開催。「大阪の中小企業の経営者たちが、更生支援活動を10年もやっていることに感銘を受けた」、「こうした活動をもっと社会に訴えるべき」、「被害者支援の課題などにもフォーカスすべき」など、ドキュメンタリー映画を視聴した来場者から、感想・意見が寄せられるとともに、劇場公開への期待の声が多く聞かれた。
2023年12月9日(土)10日(日)「全国矯正展」にて上映
全国
12月9日(土)・10日(日)東京・丸の内の東京国際フォーラムで開催された「全国矯正展」。全国の矯正施設などで受刑者が製造する工芸品や日用品などを展示・販売する会場で、法務省の協力のもと、ドキュメンタリー映画の専用ブースを設置。2日間にわたり、来場者向けに映画のダイジェスト版を流すとともに、簡易チラシを配布。多くの関係者が集うなか、全国の矯正施設・行政機関主催の催事での上映をよびかけた。
2023年12月13日(水) 三重刑務所にて 上映会&講演会開催
三重
約500人の受刑者が収容されている三重刑務所で、53人の受刑者や関係者が体育館に集まり、ドキュメンタリー映画の上映会を開催。上映後には、主人公のカンサイ建装工業・草刈健太郎社長が登壇。自身が代表幹事を務める更生支援活動「職親プロジェクト関西」の説明と10年間に及ぶ活動への思いを語った後、受刑者との質疑応答に臨んだ。

ある受刑者は「“命”をすごく大切にされていると感じ、涙が溢れてきました…」と、草刈氏へ直接、映画の感想を伝える場面も。多くの受刑者が出所後の仕事に対する不安を口にするなか、草刈氏は受刑者たちの質問に丁寧に答えながら、更生意欲を持つ大切さと社会復帰に向けたエールを送った。

三重刑務所 受刑者の“声”(抜粋)

・被害者遺族なのに受刑者を支援する活動に参加するのは、葛藤や思いがあったはず。そうした思いが映画を通じてくみ取れたので、とても心に響きました。

・刑務所にいるので再犯をしない気持ちは強いですが、出所後もその気持ちを持ち続ける大切さ・難しさを感じました。草刈社長のように支え続けてくれる人がいれば、再犯する気持ちをストップできるのはないかと思いました。

・妹を殺害した男の仮釈放審議会の場面。殺してやりたいという思いがあるなか、「二度と犯罪を犯すな」「ちゃんと更生しろ」と放った言葉…いろんな思いが交錯するなかで、とても印象に残りました。
2023年12月29日(金)加古川学園(兵庫県加古川市)にて上映
加古川
日本最大級の収容規模の少年院、加古川学園。約100人がモニターを通じて、ドキュメンタリー映画を視聴し、多くの在院生から感想文が寄せられた。

加古川学園 在院生の“声”(抜粋)

・人を大切にして守るべきものを作る。これが大切ということがわかりました。僕は人を大切にしようと思ったことはありますが、中途半端だったのでこれからは本気で人と向き合っていきたいです。

・過去は変えられないし時間は戻らない。前に進むしかないなど、どれもすごい良い言葉だなと思いました。

・草刈さんは心が強くてぶれなくて、人としても憧れます。そして少年に対しての向き合い方は自分にとって良い接し方だと思いました。守るものがあったら悪いことできへんというところが、今も自分にとても響きました。

・僕は自分をごまかして非行を繰り返してきたと思います。守るものをほんまに守る、その心が歯止めになるということがわかりました。

・支えてくれる人のことを裏切ってはいけないということ。僕たちは色々な人に支えられて生きているということで、それを踏みにじるようなことをするのはあかんなと思った。
2024年1月12日(金)秋田刑務所(秋田県秋田市)にて上映
秋田
所長からのメッセージ…
食い入るようにテレビ画面に見入っていた人、何やらうなずきながら涙を拭いていた人、熱心にノートにメモをとっていた人などの姿が多数見受けられました。受刑者にとっても社会復帰や改善更生のための大きな糧を得ることができたのではないかと思っております。(抜粋)

受刑者の声(抜粋)

・正直見ていて涙が止まりませんでした。

・人間である限り居場所がないということは何よりもつらいことの一つであると思います。居場所を与えてくれる存在は何ものにも代えがたい。

・本当に親父みたいな存在で、ちゃんと心配してくれたり、笑顔を見せてくれたり、励ましてくれたり、とても羨ましく思いました。

・私も一生、償いの人生だと思って生きていくのだと改めて思いました。このような人たちの存在があることが、気持ちの糧になる気がしました。
2024年1月16日(火)沖縄女子学園(沖縄県糸満市)にて上映
在院生の声(抜粋)

・出院者をちゃんと更生させるにはほんとに難しいことなんだと思いました。出院してからがほんとのスタートなんだと思いました。被害者の家族の気持ちを考えると心が痛くなるし、一生ゆるせないことだと思います。加害者の家族の気持ちも考えると苦しくなります。私も捕まってわかりました。

・印象に残っているのが、草刈さん自身も犯罪被害当事者であることだった。映画で出院生が話していたように、「大切な人を奪われて加害者を憎みたい、殺めてしまいたいはずなのに、さまざまな信念で加害者のサポートをしよう、そして被害者をなくそう」と現実に立ち向かっていく姿、そして、自分たちに手を差し伸べてくれる存在であったくれることは、とてもありがたい救いとなります。活動を続ける中で多くの困難に立ちはだかっても、極限まで彼らを信じよう、待ってあげよう、とする温かな想いは、社会から見捨てられてきた自分たちにとって、「人との繋がり」や「偽りのない関係や出会い」に真の意味で気付くことのできる瞬間であると思います。自分には加害者もいる上、再犯に至った身であって、今後の人生に自信がない。けど、人生で一度くらいは守るべき存在に出会いたいと思う。
2024年2月2日(金)前橋刑務所(群馬県前橋市)にて上映
受刑者の声(抜粋)

(50代)

どうしてこの人は、こんなことができるのだろうと思いました。罪 を「ゆるす 人 を「ゆ るす」と人生は少し楽になるもになるのだろうか。今よりもっと苦しいことを抱え込まなければいけないものでは ないのだろうか? と少し疑問に思うところもあります。強くなれなくても誰かをゆるそうという発想が持てれば、もっと私は、本当の意味で優しくなれるのかもしれない。そう思わせてくれる方のVT Rでした。私の母は、何回も刑務所に出入りする私をまたゆるして私 の帰りをここ待ちにしてくれています。どんなことがあろうと 私のそばに寄り添ってくれいます 。私はその思いに必ず報います。私も大切な人に ず っ と寄り添って生きていきたいです。そういう思いをあらためて感じさせてくれる大きな 愛情を感じるV T R でした。心を熱く生きてい きたいとおもいました。見せてくれて、ありがとうございました。

(30代)

まず始めに思ったのはどうしてこういう番組の内容の活動 一 部の刑務所に限られている の だ ろ う と 思 い ま し た 。職親プ ロ ジ ェ ク トというものも 、たまたま読んでいた 本 で 存在自体は知 っていましたが、詳しい内容は分らず、他人事のような感覚でした。受刑者という立場で必要な情報が入ってこなく て路 頭に迷 う人いるのではいのかなと思いま す。「ダルク」でも「チャンス」でもあくまで本人の個人的な意志によるもの。例えば、繋がるきっかけを少しでも作るのが刑務所とし ての一 つ の 在 り 方 だ と思 います 。例 えば、通数内 でも通数外にして積極的に繋がれるようにしたり職 親プロジェクトのような存在 をもっと大々的に知らせたり、もっと刑務所 としても関わるべきと思い ます。 ズ ッ コケ ても、ズ ッコケても手 で 差 し伸べてくれる人、 そ う いう人は、今のこの生活の中でも大切です。職員さん一人とってみても、ただ形式的な所と信用されていると感じる 所とあり、裏切りたくないと思える心が大切だと思います。確かに大切なのは、外に出てからです、けれど外にでる迄 のここでの生活でどういう心を育てていけるか、惨めな思いを耐えて終わりにするか、人として心の成長をしていけるか、 その 手助けをしてもらえるか、自力でやるか、刑務所にいる期間は、人それぞれですが1 年でも1 0 年でも刑務所にいる間 の心の成 長 、精神 的な成 長をとめることなくプ ラ イ ド を ズ ダズタにするだけじゃなく必要とされる人間 ということを感じ、そういう人を裏切らないで生きていくという教育にも つ な が る と 思 う 。草 刈 さ ん は 不 器 用 な が ら も 一生 懸 命 失 敗 諦 めずに向き合っている人だと思もいます。疑いから始まる環境の中でひねくれず、人として成長して出 所し てい け る 様 に 自分自身も環 境 に 負 け ずに生活して、良い意味で刑務所に入って良かったと思いたいです。 諦めずに生きていきたいと思います。

(50代)

このVT R開始 1分で気軽に言ってはいけない言葉、あるいは気軽に言えない言葉だと率直に思った。この言葉には責任がともなうが、今の世の中、政治を見ていても責任は取るものではなく責任は真摯に受け取るものだからなと思った。また 、職親プロジェ クトに参加する企業があることは知っているが、社会貢献の名の下に人手不足の中、安く買い叩く ためのものではないかと思ってきた。現に2016年に協力雇用主と面接したあと、就職内定を取り消された際の理由は「以 前 採 用した出所者がつい最近再び犯罪をしたから」というものだったし、どの企業を見ても社会の給与水準と比較し2 ~3 割安かった。実際に仮釈放後 、1週間で就 職 先 を 見 つ け た が 、 その給与は協力雇用主と比べ8 万円ほど高かった。その頃の苦い記憶があったせい で マイナス的な視線で見始めざるを得なかった。本編の中で 「出所者を更生させるため」「犯罪被害者をなくすため 」と草刈氏は 言 っていたが何 をきれいごと言 ってんだと冷ややかに見ていたが、妹を殺害された草刈氏が「復讐 心からそれを力に更生させたい」「加害者を恨む力が原動力」と言っているのを聞いたところから、次第に見方が変わってい った。「本当は加 者を殺したい。でも周りに守るものが あ る か ら 殺 せ な い ん で す 」 と い う 言 葉 と 「(妹を殺した加 害者が ) 更生していなかったら、反省していなかったらどな いしよーと思う」と い う 言 葉 は 被 害 者 家 族 と し て の 切 実 な 率 直な思いだと感じた。そうだとすれば、加害者である私自身が 再犯 しないためにも必要なことは周りに守るものを持つことであることと、事件に ついて反省し更生することで二度と 再犯しないことが謝罪の一つになると思った。この草刈氏の本気度は特殊 詐欺 を打 ち明けた元少年院入所者に「お前を少年院から出して後悔 している。お前を出さ な か っ た ら 被 害 者 を 生 み 出 さ ん で よ か っ た わ け や か ら 」と いう言葉に表れていた。 草刈氏の思いは被害者を生み出さないことに全て懸か ってい る の だ 。この人の熱い思いと行 動 を 知 れ ば 知 る ほ ど 加 害 者 を生 み 出 し た 自 分 の 行 動 を恥 ず か し く も 思 い 申 し訳 な くも思った。一方 で ギ ャ ン ブ ル 依 存 症 の 出 院 者 が 、 カ ウ ン セ リ ン グ を 受けた際に カウンセラーが「明日やっちゃうかもしれないけ ど、 今 日 は や め て お こ う の 積 み 重 ね な ん だ よ ね 」と い っ た 発 言 に「ダメな発言だ」と直感したが案の定、この出院者は会社で窃 盗 を 働 い て し ま う。「明日はや っちゃう~ 」は犯罪傾向者には「やってもいい」に聞こえてしまうことがあるのだ。否定されている中で一瞬 肯定と受けとめられそうな発言を耳にすると、あたかも許しを得たように感じてしまう。 このカウンセラーは「依存症は 一人では直せません」とも言 っ て お り、 累 犯 者 だ し 犯 罪 依 存 者 と も 言 え る 訳 で、一 人 では直せないと思った。 みんながみんな仕事に就けなくて再犯 している訳 ではないはずだが、カウンセラー、協力雇用主を含め、支えてくれ る 人 た ちの 力 を借 り て再 犯 を防 止 し てい か ね ば な ら な い と思った。
2024年2月4日(日)浪速少年院(大阪府茨木市)にて上映
在院生の声(抜粋)

・よくあんな風にできるなって感心しました。自分の家族が奪われていたとしたら、僕はどん な犯罪者も犯罪者ってだけで、毛嫌いしてしまうと思うので、すごいと思いました。自分が今 後どうしていくべきなのかを少しは考えられたんじゃないかと思います。あれだけ裏切られても手を差し伸べるのはすごいと思う。

・絶対に不義理なことはできないと自分に対して戒める機会となって良かったと思います。僕は、職親プロジェクトに頼り生きていくことになるので、今回引き受けてもらえる企業の方に感謝して働き、恩を仇で返してしまうことにならないようにしていきたいと思います。これまで僕の更生に携わってくれた両親から教官、企業の方、たくさんの人たちに真面目にやっていると認めてもらえるように頑張って、全ての人に良かったと思ってもらえるように生きていきたい。

・自分と似た環境で育った少年がいることにびっくりしました。正直僕も親元に帰れるか分からんくて帰る場所どうなるんかなって不安です。親がまた捕まってもうたら、自分はそれでも やっていけんのかなって思っていました。でも大切な人を守るために犯罪なんかしてられへんって言葉に、そやなって、強く共感しました。

・シンプルにすごいなって思いました。家族殺されてしんどいはずやのに、罪を犯した人を支 えていこうと思えるのが言葉じゃ表せられないけど、すごい。裏切られても、どうにかして更生させようと心から思っているのを感じて、でも、他人なんやし、別にええやんって思ってしまいました。冉犯しないことは、努力します、ではなくて、絶対しないといけないことだということに気付きました。

・少年院に来て、今まで見てこなかった現実を見て、下を向くことは何度もありました。です。 が、その度に、何かに助けられ、前を向いてきました。今回の映画作品もその何かの一つです。 僕は、出院後、職親プロジェクトに参加されている企業さんの下で働かせてもらう予定ですが、正直、職親プロジェクトがどういったものなのか、はっきりとは分かっていませんでした。ですが、映画を観て、安心を感じたのと、職親プロジェクトの意図を知って、もし、実際に就職が決まったら、想いに応えないといけないな、と思いました。
2024年2月5日(月)美祢社会復帰促進センター(山口県美祢市)にて上映
美祢
男女センター生が視聴後、13日(火)には映画の主人公草刈健太郎氏による講演会も開催。

安定した就労の確保、居住場所の確保はもとより、社会で支えてくれる人の存在は、 センター生が円滑な社会復帰 を果たすためにも非常に大切なものと考えておりますが、草刈様のような社会で受け入れて下さる方々の存在は、特に不安を多く抱えるセンター生たちの希望となったと思います。 ―美祢社会復帰促進センター長よりー

センター生の声(抜粋)

【男性】
・加害者が被害者に対してちゃんと罪を認めて謝罪をし、1日も早く更生しなければいけないと思いました。

・被害者の感情と職親企業側の感情、出所後の外の世界の厳しさを痛感しました。どうしたらゆるされるのかという考え自体が甘く一生償うべき責任なのだと改めて感じることができました。

・更生のためにまるで家族のように親身になって接するプロジェクトの方たちの姿を見て、励みにもなりましたし、勇気を貰えた気がします。

・胸にせまるものがあった。被害者感情の生というものを見せられて改めてもう一度、自分を振り返るきっかけを得た。

・今は刑務所にいて、たよれる人が少ない中、こうして自分や受刑者、元受刑者に対して とても親身になってくれる人がいると知り、一人じゃないんだと気づかされました。

・社長があるシーンで「あっち(加害者側)に区切りはあってもこっち(被害者側)にはないからな」と言っているのを見てハッとさせられた。自分は出所して再スタートを切っても相手は区切りをつけることができないんだと改めて思ったし、出所した後も被害者の方々に対して自分ができることをしてちゃんと謝罪をしなければならないんだと思った。

・「二度と人を傷つけるな。再び罪を犯すな。」と言われた言葉は自分に言われているものとして受け止めました。自分がどれだけ多くの人を傷つけ悲しませ迷惑をかけたのかを死ぬまでずっと頭に置き、苦難な状況でも罪を犯さず人に迷惑をかけずに生きていきます。

【女性】
・自分の心の弱さから結局同じ道を繰り返してしまう現実にとても心が痛みました。

・「復讐を力に変える」と被害者である草刈社長様が話された事がとても印象に残っています。私も罪を犯した一人ですが、被告者の事を一番に考え償う心を持ち、自分にとって大切な人の為にも必ず更生する事を心に刻み前を向いていかないと、と改めて思いました。

・「罪者が一人でも減ったら、被害者が少なくなる」「誰かが更生させないといけない」という気持ち、何度裏切られても親以上に犯罪者のことを考えている姿に感動しました。

・更生を支援することは加害者支援ではない。被害者をこれ以上増やさない為には加害者を更生させ、二度と再犯しないようにする事だからこの職親プロジェクトを言われていて、とても胸が苦しくなりました。

・私は今年社会復帰しなくてはならないけれどどうやって生きていくのか怖くてたまらない。草刈さんのように支えてくれる人がいたらそうじゃないのだろうか。自分の覚悟を求められている気がした。

・草刈さんが受刑者と面接している時に「嘘をつくな」と言っておられたのを見て、自分の心にドキリとしたものがあった。自分を信じてくれる大切な人のために、私は正直に生きていこうとそう心に決めている。

・社会に出てから更生のスタートだというような言葉を言っている方がいて、確かにと思った。社会で更生して生きていくためにも受刑生活でしっかり更生の基盤づくりをして支えてくれる人を裏切らない人間になりたいと思った。
2024年2月8日(木)茨城農芸学院(茨城県牛久市)にて上映
茨城
当院在院生に対し、その再非行防止、円滑な社会復帰に鑑み、健全な生活設計の構築に資する働き掛けとして、ドキュメンタリー映画を視聴させていただきました。在院者は自分たちを支えてくれる存在の大切さや被害者の思いについて深く考えるきっかけになったとともに、今後の再非行防止策や生活設計を見直す手がかりにもなった様子でありました。~生活指導担当より~

在院生の声(抜粋)

・更生するのは本当に難しいことなんだなって思いました。でもその中で、何回も何回も裏切られても、支援して助けてくれる人がいて、ほんとうにありがたいことですし、すごいことだなって思いました。

・被害の方が加害者に求めるのは「更生」なんだなって思いました。「少年院は更生をする準備をする場所であって、出院してからがスタートだ」という言葉はとても心に響きました。自分は家族と親友とこれから出会う人たちを本気で大切にしたいと思っているので、残りの院生活を更生に向けてもっと頑張ろうと思いました。

・何かに依存してしまうとなかなか抜け出せなくて、身近にいてくれる人や支援してくれている人に迷惑を掛けてしまうそ、依存の怖さがわかりました。自分をごまかしたらあかん、という言葉がすごく心に刺さりました。

・私たちは被害者の方に許してもらえる日は恐らく来ることはありませんが、恐らく被害者の方たちが望んでいるのは二度と同じような過ちを繰り返さず、再び被害者を出さないことだと思います。また明らかに私たちを雇うのは大きなリスクがあるのに、親身になって向き合ってくれるのは恵まれているのだと感じ、周りにたくさんの頼れる人がいるのだと改めて認識しました。


2024年2月16日(金)徳島刑務所(徳島県徳島市)にて上映
徳島
受刑者の声(抜粋)

・30代
人は誰しもが複雑な過去を持っており、元受刑者だからと社会が差別するのではなく、元受刑者自身が元々何らかの被害者であることが多いことを知り、社会が受け入れてくれる環境を作ろうとしていることに更生への希望や夢を持ち、社会で頑張ろうと思いました。実の親は選べないけど、やり直しを支えてくれる親は選べるし、選んで働かせてもらう以上、他人のせいにはできないし、真剣に自分の人生に向き合っていくべきと感じました。

・30代
自分なら一回裏切られたら、そこで見捨てるけど、番組の人はより励まし、怒りを抑えていました。妹を夫に殺され、つらい思いの中、犯罪者を助ける姿が、一番自分に足りない所を持っていて感心しました。人は考え方ひとつで変わり頑張れるものです。自分も以前みたいな甘えを捨て、今何をすべきなのか考え、行動したいとすごく見て思いました。

・50代
私も今から35年前に草刈社長みたいな熱い社長の下で更生を試みましたが、薬物の力に見事に負け、現在に至っております。あの時の社長の事を思い出すと胸が痛みます。

・40代
今までしてきた自分の犯罪は、被害者の人がいて、もし自分が逆の立場ならと考えると、怒りくるうと思います。自分もお役にたてるのなら、一所懸命、その人のことを考えていこうと思いました。今まで以上に気を引き締めて生活していきます。
2024年2月16日(金)富山刑務所(富山県富山市)にて上映
徳島
26人の受刑者から、ドキュメンタリー映画の感想とともに、過去の反省と更生に向けた誓いが綴られた感想文が寄せられた。

受刑者の声(抜粋)

・「憎しみってしんどい」殺人という重大事件の被害者遺族から出た言葉だからこそ、余計に重く感じられます。憎しみ続けることがしんどくても、憎しみの気持ちを捨てさることは出来ない。本当に地獄のような苦しみだと思います。そのような状況におかれたら、世の中のすべての犯罪者に嫌悪感を抱いても不思議ではないと思いますが、むしろ元受刑者等の社会復帰後の更生を支える側の立場に回るのは相当、強い精神力がないと不可能なことではないかと思います。本当に尊敬してしまいます。私もそのような頼りがいのある人間になりたいです。いまだに他人に迷惑をかけ、再犯をして刑務所にいる自分ではすぐそうなるのは難しいと思いますが、そこを目標にしてこれから頑張っていこうと思います。

・映画の中で、再犯率が48.1%、約2人に1人に。私がならないためにはどうするべきなのか?一旦、社会に出たら多くの誘惑がある中で、それらにも動じない気持ちを養い、被害者を生み出さないためには…大切なもの(家族・仕事・友人)を守るためには…後悔しない人生・自分を大事にするためには…立ち直りの機会を大切にするためには…等々、何が大事なのかを、今この時間、一日一日を大切に考えていきたいと思いました。

・今まで私は何人かの保護司の方にお世話になりました。皆さん親身になって色々としてくださる方でした。この映画に登場する草刈さんのような「おまえの親になったるで」、「家族になったるで」という一歩、踏み込んだ方は見たことがありません。こういう事まで言える方は、自分の生活力がある方なので、この人の生き方が正直、正解とは私は思いませんでした。

・自分も17才から覚せい剤を使い始め、今まで5回捕まり、その内、3回刑務所で受刑生活を送っていて、今がその3回目となります。今回、留置所の面会で、妹と父親が泣いている姿を見た時に、本当にこのままではダメだと思いました…映画に出ていた青年も、本当に自分ではどうしたら良いのかわからなく、何か困った事があっても誰かに相談できず、一人で抱えこんでしまい、最終的にまた再犯を繰り返してしまうのだと思い、共感が持てました。依存症という病気は、一生治らないものだと思い、またいつ再犯をしてしまうかのしれないという不安は、本当に凄いものだと思います。今では依存症に対しての理解も進んでいて支援をしてくれる人達もかなりいると思うし、何よりも草刈さんのような人と出会う事ができたら、失敗してしまうかもしれませんが、必ず更生できる日が来ると思いました。
2024年2月28日(水)日本財団「職親プロジェクト研究会」にて上映
日本財団上映会
東京・品川で開催された犯罪者の更生を支援する「日本財団職親プロジェクト」(中井政嗣代表)主催の研究会「ノルウェーの司法制度改革の成果と、日本の矯正・更生保護施策の今後」にて、リアル・オンラインによる上映会を開催。法務省・司法・行政関係者をはじめ、250人が視聴。
2024年3月8日(金)島根あさひ社会復帰促進センター(島根県浜田市)にて上映
入所者の声(抜粋)

・人は一人では生きられない。そして再犯しない為には、人の支えが必要であると改めて感じた。更生に終わりはないし、反省にも終わりはない。先なんて見えてないけど、生きていれば、きっと何かがある。そんなことを思わせてくれる映像でした。

・読んで字の如く、職を通じてその人の親となり、その人を支えるこの取り組みは、とても素敵な事かと思います。この取り組みにより、一人でも多くの人が更生していけば世界も平和になっていくだろうなと思いました。
2024年3月8日(金)帯広刑務所(北海道帯広市)にて上映
職員の感想

職親プロジェクトの活動内容を十分に理解することが出来る内容だと思います。また、出所者や入所者を支援する側の思いを知ることのできる、大変貴重な映画だと思います。仕事フォーラムや情報誌「さしいれ」だけでは知ることができない職親プロジェクト関係者の情熱は、視聴した収容者に十分伝わったと思います。
2024年3月8日(金)岩国刑務所(山口県岩国市)にて上映
岩国
20代から最高齢85歳の受刑者が視聴。145人から感想文が寄せられた。

受刑者の声(抜粋)

・年齢36歳
他人である加害者の身元を引き受けるのは、相当な覚悟が必要だろうなと思った。自分自身が被害者の立場でありながら「更生してほしい」という思いを、実際に「親」という形で実現されている姿に胸を打たれた。裏切られても、周りの人達に何を言われても、引き受けた人を何度でも信じ、頭を下げ、守って、心配し、気に掛け続ける姿は正に親の様だし、加害者にとっては必要で大切な存在だと思う。どんな理由があったとしても、罪を犯すことは必ずしも許されることではないが、反省し、更生しようと決意しても、1人ではどうにもならず誰かのサポートが必要である。その時に、向き合い導いてくれる人がいれば人は更生に向かって進んでいけると思う。愛を以って向き合う姿に親同様の愛情の強さを感じた。

・年齢41歳
受け入れた子たちに何度裏切られても、諦める事なく信じ、その子を泣く泣く違う人方へ託す時には、自ら頭を下げる草刈さんはとても強い方だと感じました。
「被害者を作らないための更生」という言葉は草刈さんの様な被害者側の方が口にする事によって、より力強く心に響きました。“時間が戻るなら”と私も何度もここに来て思ったことはあります。でも私の思うものよりも、遥かに強く感じました。
人を恨む気持ちがしんどいというのは私も父と母を小さな頃から許せず居るので共感できると共に復讐を、人を救うという力に変えた草刈さんは、今に至るまで私には想像もできない程の格闘があった様に思いました。私には中3と小6の2人の大切な子供達が居ます。何度も裏切った私を今も待ってくれています。「守るものがあったら悪いことはできない」この草刈さんの言葉は一生忘れません。

・年齢84歳
むづかしいVTRでした。廻りの人の援助、そしてやさしさで助けられることがありますがその人その人の本心、心の中の苦しさというものは、なかなか言葉によって話すことが出来ないでいる事により、同じ過ちを繰り返すことが多いのではないかと思った。我が子供でも一人前に育てるため、今の世の中はいろいろな問題点が多いのに、むづかしさを乗り越えた時の喜び、そして偏見、思い込みのない社会、心の交流の大切さが実現できたらいいと思った。再犯のない努力は私自身が忘れることのないようにしたいと感じました。
2024年3月8日(金)月形刑務所(北海道樺戸郡)にて上映
岩国
単独室のTVモニターを通じて本作品の上映会を開催。15人の受刑者から過去の反省や映画に関する感想、職親プロジェクトへの質問等が寄せられた。

受刑者の声(抜粋)

・このドキュメンタリー映画を視聴した中で私が一番心に残っていることは草刈さんの「命はどうやっても返ってこない」という言葉です。実際に妹の命を奪われた草刈さんの言葉であっただけに重みがありました。同時に被害者の気持ちにも感情移入することが出来ました。草刈さんの妹の命を奪った男が謝罪をするどころか言い訳をしてその責任を被害者にあると言ったところでは怒りすら覚えました。同時にこれが被害者の気持ちなのだと実感しました。私の犯罪は人の命を奪うようなことではありませんでしたが被害者の心に負った傷は消えることがありません。今回のVTRを観た中で感じた気持ちを忘れることなく、人を傷つけない生き方をしていきたいと思います。

・想像を絶する草刈さんの心の葛藤、大切な妹を殺したチェイス氏を絶対に許さないと怒りにふるえつつも罪を犯してしまい立ち直ろうとする少年たちに手を差しのべる姿に心打たれました。草刈さんの立場を自らに置き換えてと考えるのですが、自分の思考がまとまりませんでした。まったく正反する心を持ち続けるとはどんな事なのだろうと思います。憎しみに心を支配されたこともあったでしょうし何もできない己の非力を恨んだ事もあるでしょう。人を恨み続ける事がしんどいという言葉に社長の優しさを感じました。チェイス氏に向けて社長が言った「絶対に再犯するな!」という言葉が私に言われているようでドキッとしました。
2024年3月22日(金)京都刑務所(京都市山科区)にて上映
京都
テレビモニターを通じて上映会を開催。うち27人の受刑者から感想文が寄せられた。

受刑者の声(抜粋)

・人ひとりの人生を請負うということは容易ではないと思います。「親になる」ということは罪も人格も生い立ちも受け容れることであり、更にその後の躓きも失敗も許容し全幅の信頼を寄せ仁慈に溢れる親心で接する草刈さんの姿に心が震え人生意気に感じた人も少なくないと思います。作中失敗続きの若輩の狭い了見と心の弱さに、かつての自分を重ねた人もあったでしょう。過去の柵と環境を断ち更生を誓い出所するにも自律と自立が伴わなければかつての習慣に還るのは人間の習性です。待ったなしの衣食住と職、これらが整うことは最大の恩恵であり更生に資するものです。今日、その糸口を得たことは数多の人生の転機になると感じました。同時に被害者・遺族の哀惜と痛哭の叫びは更生の根幹として受け止めています。

・今回のVTRを視聴し、改めて罪とは本当に悲しいものだと深く考えさせられました。
犯罪を犯した人、被害を被った人やそれぞれの身内、誰もが辛い思いをし、周りの人生をも壊してしまいます。草刈さんは犯罪被害者遺族であるにも拘らず職親プロジェクトを通して犯罪者の身元引受けや更生を支援したり、犯罪者の為に周りへ頭を下げて再チャレンジする土壌を提供したり、何度裏切られても支え続ける強い気持ちを貫き通していて、その理由は「もの加害者を作らないためと被害者を作らせないため」だと言っていた事が強く印象に残りました。「おまえの親になったるで」というタイトル通り、犯罪者のリカバリーカルチャーを作っている揺るぎない姿勢に強い感銘を受けました。今回VTRは将来の社会復帰を見据える上で参考になりましたし、これまでの人生を振り返り、改めて本当に多くの人を傷つけてきたのかも痛切に考えさせられました。これからの自分がどう生きるかにかかっていると思うので「真っ当に」「立ち直る」という気持ちを強く胸に刻み、前向きに生活していきたいと思います。
2024年7月26日(金)大阪刑務所(大阪府)にて上映
大阪刑務所
居室のTVモニターを通じて上映会を実施。刑務所から選出された8人が感想文を提出。

受刑者の声(抜粋)

・私の5年の刑ももう少しで終わり、出所になります。仕事もそうですが再犯してしまう不安があります。これまでも出所してすぐに働くものの、再犯をしてしまうことの繰り返しでした。頑張れているときは何も考えず、前だけ見て進めるのですが、頑張れない時、誰にも相談できず薬に戻ってしまい、捕まるまで戻ることができませんでした。今回は本当に更生したい、普通の生活を取り戻したいと考え、地元を離れる決意をしました。そして職親プロジェクトのことを知り、加入している会社で働きたいと思いました。自分でも会社を探し、就労支援を受けて面接して頂けることなりました。受けてもらえるかどうかわかりませんが、今まで自分で変えられなかった人生を、助けを借りながら変えていけたらという思いです。今回の映画を観て本当に変えるためには人の支えなしではきびしいと思いました。本気で向き合ってくれる、それが職親プロジェクトには感じました。自分も変われるかもしれないと、気持ちが強くなりました。

・良いドキュメンタリーを見たと思った。社会復帰する上でたくさんの人が「支え」「力」になっていること、何度も何度も裏切られても支え力に、向き合い、話を聞き、一人の字とを受け入れるのにこんなにたくさんの人の支えがある事を知った。そんな中、自分も社会復帰するにあたり、自分自身が変わらないといけない事、嫌なことから逃げない事などドキュメンタリーを見ながら考えた。刑務所を出るより、外でむかる方が本当に大変だとみて思い、改めて自分の事、社会で出てからの事を考えて生活しないとダメと思った。自分の事を考えられるドキュメンタリー映画と思いました。最後に草刈さんが「うそをつくな」と何度も言った事が心に残った。
2024年8月名古屋刑務所(愛知県)にて上映
名古屋刑務所
居室のTVモニターを通じて上映会を実施。刑務所から選出された5人が感想文を提出。

受刑者の声(抜粋)

・草刈さんの活動には頭が下がる思いです。犯罪被害者、それも身内を殺害されたにも拘らず、加害者支援に取り組み、裏切られても、裏切られても手を差し伸べ続ける姿は、心に響くものがあります。この草刈さんの姿が私には自身の妻の姿と重なりました。何度も刑務所に入っても、私を待ってくれている妻、これが最後とは言いながら、何度も待ってくれている妻の期待に応えられる様、固い決意を持って出所しようと思っています。
2024年9月11日(水)川越少年刑務所(埼玉県) 講演会&映画上映会
川越
職親プロジェクト関西の草刈健太郎代表による講演会を開催。事前に映画を視聴した受刑者92人が講演会に参加。9月6日(金)には、施設モニターを通じてドキュメンタリー映画上映会を実施。後日、500人を超える受刑者からから反省と社会復帰に向けた感想が寄せられた。

受刑者の声(抜粋)

・VTRの最初で言われていたが、本当に犯罪を犯す者は病気だと思える。改める、省みるということが出来ない。被害者の痛みを図ろうとしないでヘラヘラいきている人間が刑務所内に沢山いる、教育プログラムを受けているにもかかわらず、ヘラヘラしている人間がいる始末だ。自分こそは釈放されてもこのような恥ずかしい、ヘラヘラしている人間、再犯をしない残りの50%になりたい。

・色々考えさせられましたが、まず仮釈放の重さについて思いが巡りました。大概の人は本免が来て「あと何週だ」と出所に思いを馳せますが、その仮釈放はもらって当たり前ではなくていろいろな手続きを得て許可が出て初めて実現するものなんだということを思い知りました。また待ってくれている人の思いを無駄にするような言動はどんな事があってもしてはならないと思いました。

・この映画を見て「償うことは?」をより深く、別の角度からみれた気がしました。そして自分の犯した罪の重大さを改めて実感しました。第三者目線で映画を見ていると、誰かのために動いて、信じてくれている人がいることに感銘を受けるし、今の自分の様な人にも何か出来るのではないか?とさえ考えました。一方、自分の事を思い考えてみると責任を強く感じます。被害者の悲痛な思いを知っていく度に、一体どうすればいいのか?自分はここから出てはいけないのではないのかと感じます。“人の命は償いきれない”と草刈さんが言っていて、その通りだと思いました。だからといって諦めるのではなく、考え向き合い、やれる事をやる。誰かのために、それが大切なんだと感じました。
2024年10月10日(木)暴力追放運動推進センター(京都府)にて上映
暴力追放運動推進センター
京都府・京都府警察本部・京都労働局・京都刑務所などの行政関係者が集い、暴力団の現状や地域社会の安全に向けた取り組みについて会議。その一環で草刈健太郎氏の活動に関する動画上映会を開催。
受刑者・在院生の声「VOICE」
ドキュメンタリー映画に寄せられた著名人からのコメント
俳優 赤井英和さん
「僕にはまだ、草刈社長みたいな事、出来ひんけど、まずは隣にいる人信じよ!隣の人、1人でええから、手、貸そ!そない思わされた、すごいドキュメンタリーやった!」
公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会
田中紀子代表
俳優
高知東生さん
ストーリー
Story
妹を殺害された兄の「葛藤の10年
自分の家族を殺した犯人を許せますか?
親からも、社会からも見捨てられた「元犯罪者」に
温かい手を差し伸べられますか?
ストーリー01画像
「なんで… 俺が犯罪者の面倒を 見なあかんねん!」
しかし、男は差し伸べ続けている。
つかんだその手を離さない。
―― そのわけとは ――
ストーリー02画像
ふたつの問題と向き合い、
自問自答しながら生きる…
加害者と被害者の間で闘ってきた、
男性の10年間に密着したドキュメンタリー
ストーリー04画像
10年前、関西の中小企業7社が集まり、あるプロジェクトが発足した。

元受刑者に住まいや仕事を提供し、再犯を防ぐ「日本財団職親プロジェクト」

受刑者の半分が出所しても仕事や居場所がなく、再び罪を犯していた社会問題に立ち上がったのだ。

しかし、参加者の中にひとり複雑な思いを抱えた男がいた。

大阪の建設会社・社長の草刈健太郎さん…

大切な妹を殺された悲しい過去があった。
ストーリー06画像
ストーリー05画像
元受刑者を相手に、冷静な気持ちいられるのか?
当初、活動に気が進まなかった草刈さん。

少年院を出たある青年との出会いをきっかけに、のめり込むように全国各地の刑務所・少年院を訪問し、多くの元受刑者らに手を差し伸べてきた。

窃盗・薬物・詐欺など再び、犯罪に手を染める者たち…

草刈さんは親のように見守り続ける、「心を鬼に、仏にしてー」
「妹」を殺した、犯人との対峙ー
ストーリー07画像
活動を始めて7年ー。
ロサンゼルスの刑務所に服役中の妹を
殺害した夫・チェイスが
仮釈放される知らせが舞い込んでくる。
チェイスからは、一度も謝罪も手紙もない。
その彼と面会することを決意した草刈さん。
元加害者を支援し続ける葛藤の間で
再び、犯罪者への憎悪に
支配されてしまうのか…?
「母が父を殺した」少年との出会い
東北の少年院に呼ばれた草刈さん。
待っていたのは、母が父を殺したという少年だった。
面接で思わずかけた言葉が「家族になったるわ」。
少年は涙した。
その後で働くことになり…
ストーリー09画像
ストーリー10画像
10年で手にした「信念」。
「更生の道」は拓くのかー
いくつかの葛藤を乗り越え、草刈さんが手にしたものがある。
"加害者をなくせば、妹のような悲劇をうまない"…という信念。
その信念はわずかな「希望」も生んだ。
更生へと歩む元受刑者と活動を支えてきた仲間たち。
殺害された妹から届いた贈り物だと胸に刻み、更生へと歩んだ10年
その思いはどこまで実を結ぶのかー
再犯を減らすことで新たな被害者も馬内壮絶な過去を持つ草刈さんの10年間の決意を通じて元受刑者の生き直しや教育・社会の問題も浮き彫りにしたヒューマン・ドキュメンタリー
再犯を減らすことで新たな被害者も馬内壮絶な過去を持つ草刈さんの10年間の決意を通じて元受刑者の生き直しや教育・社会の問題も浮き彫りにしたヒューマン・ドキュメンタリー
スタッフ
Staff
撮影・編集
テーク・ワン
音効
音響企画
題字
獺口知成 (テーク・ワン)
ナレーター
竹房敦司
プロデューサー
山田龍也 (テレビ大阪)
花本憲一 (テレビ大阪)
監督
北岸良枝
監督
監督
北岸良枝
この映画の出来事は決して他人事ではない
私たちは皆つながっている
憎しみの連鎖、不幸の連鎖、
大切な人たちを守るためにも
今すぐ断ち切らねば、
世界は暗闇のうちに消える

「過去は変えられないが、未来は変えられる
    ー未来が変われば、過去も変わる」

そう信じて、もがきながら
歩みを進めた人たちの10年の記録です


この思いが伝播することを願って…



※お兄さんの夢でもあった映画の脚本家を目指して渡米した福子さんと巡り会えたことも…
ここに至る全ての人たちとのご縁に感謝します。
ストーリー