鳴門の漁師が使っていた道具タイカブラを進化させたルアー、タイラバ。だが、5回アタリがあっても獲れるのはせいぜい1、2本と言われるほど、確率の極めて低い釣りだった。しかし、そんな定説を覆す、新しいタイラバゲームを紹介する。
アングラーは関西のソルトルアーフィッシングの第一人者、中井一誠と、博多の釣り娘、秋丸美帆。
中井は和歌山で釣り船の船長を営み、近頃はタイラバ一色。秋丸は、玄界灘で青物のキャスティングゲームの合間にタイラバを楽しんでいる。
従来のタイラバは金属製のヘッドとフック、スカート、ネクタイが一つになった一体型。これだと着底後、アングラーが巻き上げるまでの間、ネクタイやフックが海底で寝てしまい、フォール中のタイラバを追っかけていたマダイは、寝た状態のタイラバに興味を失う。
今回使うのは、ヘッドにリーダーを通す穴を空け、フックやネクタイと分離させた誘導式。着底後、ネクタイ部分が後からゆらゆらと着いてくるので、寝ることがなく、アタリも増える。
そして、フック。 表面に特殊な加工を施したフックによって、マダイの硬い口周りにもサクッと掛かり、バラシ激減。2人はおよそ3kgを筆頭に20尾のマダイを釣り上げ、バラシもほとんど無かった。
驚異のタイラバゲーム、お楽しみに!