和歌山南紀に位置するすさみ港。
ここすさみ港には、大物とのファイトを夢見るアングラーが多く訪れる。
紀伊半島の南を流れる黒潮。この黒潮がちょうどすさみ沖で、大阪湾と潮岬方向へ分岐するのだ。潮の分かれ目には黒潮でもまれたカツオやブリやヒラマサ、はたまたマグロまでが集まる。
今回、釣人は４人。
ルアーフィッシングのパイオニア、村越正海。ここ和歌山沖をホームグラウンドとするジギングのスペシャリスト古谷秀之。国内屈指のルアービルダーの西野成彦。そして、紅一点スーパーフレッシュアングラーの秋丸美帆。
釣行初日。まずは、水深の浅い瀬周りを攻める。比較的大きなトップウォータープラグ“ダイビングペンシル”。
地面を箒で掃くようなロッドアクションで、ルアーが水面直下で緩やかなＳ字を描くように動かす。“誘い出し”というネーミングで知られ、水面下を激しく動くルアーに、魚たちが活性するという訳だ。古谷に釣り開始直後からバイトがあった。メジロ、関東で言うワラサクラス、幸先が良い。しかし、ここからが続かない。魚探には、ベイトフィッシュ、さらにそれを追う青物の反応もでるが、なぜか食わない。ただ、今回揃ったのは、百戦錬磨のアングラーばかりだ。積み重ねてきた経験が物を言う。古谷はキャスティングからジギングへチェンジ。地の利を生かして、ブリをキャッチ。さらに、アタリが遠のいたかと思うと、村越はエビング仕掛けで食い渋る魚をスローに攻めブリをあげる。ルアービルダーの西野は、ルアーにアタックするかすかな魚の動きを察知し、一発でフッキングに持ち込む。そして遅れをとっていた秋丸だったが、目の前にナブラが・・・カツオの群れだ！！
これから夏に向け本格シーズンを迎えるオフショアゲームの見所たっぷりの３０分、お楽しみに！