春・・・。
ブラックバスが産卵を迎える季節。
他のシーズンに比べ重量感があり、丸々と太ったビッグバスが釣れる。
旧吉野川はバスが産卵するアシをはじめ、カバーやストラクチャーが多く点在するフィールド。
基本的な攻略法は、カバーを丹念に打って回ること。
そんなスタイルを得意とするのがJBトップ50の川口直人プロ。
山梨県・河口湖に本拠地を置く川口だが、過去に何度かトーナメントや取材で旧吉野川を訪れ、多くのビッグバスを手にしている。
撮影初日。
前日まで愛媛県早明浦ダムでJBトップ50のトーナメントだった川口は休む間もなく今回の取材に挑んだ。
「得意なカバーの釣りをすればビッグバスに出会える。」そんな思いを胸にバスボートを走らせた。
しかし、フィールドには意外な落とし穴が待っていた・・・。
前日に降った雨による増水で河口堰の水門が開いたのだ。
それは川の水が減水することを意味する。実際に水位は約1mほど下がり、本来狙えるはずのカバーが干上がってしまった。
カバーにはバスがいない・・・。
そんな中、川口はある戦略を立て、初日の夕方、立て続けに4本のバスをGETする。その日、ボートを出していた一般のバサーが誰一人として釣っていない中、川口だけがバスを手にすることが出来た。
果たしてその戦略とは・・・。
撮影2日目。
前日のパターンを参考にフェールドを丹念に探っていく。
この日も水門が開き、川は減水。その影響で流れも速くなり釣りにくい状況に。
川口は悪いコンディションの中でも46cmのバスをGETする。
釣れない日にどうすれば釣れるか。そんな攻略法が詰まったとても参考になる30分。