3月中旬、春の足音が聞こえてくるこの時期。関東でもいち早くバス釣りを楽しめる人気スポット高滝湖に、一人のアングラーが訪れた。“陸っぱりのプリンス”の愛称を持つ、川村光大郎。
この時期になると、産卵を控えたバスが、深場から浅場へ移動し始める。特に、ここ高滝湖では、産卵のため、浅場に上がって来たワカサギにつられて、バスも一気に春のモードに入る。
ベイトフィッシュであるワカサギの存在が最も重要なカギとなる。
初日、まずは高滝湖の本湖から実釣開始。ワカサギに模したルアーでバスの反応を探る。しかし、ベイトフィッシュの姿も無い。本湖に見切りをつけ、実績のあるバックウォ−ター・養老川へ移動。まずめ時には、ワカサギを追ったボイルも見られるというポイントだが、いくら待てども目の前にあるのは静かな川面。初日をノーフィッシュで終える。
そして二日目、まだ暗い中、前日入ったポイント、養老川へと向かう。しかし期待とはウラハラに、再び待っていた静かな川。しかし、川村は魚はいると読み、ルアーを投げ続け、ようやくバスを引きずり出した。
そして、状況を見切った川村は移動とキャストを繰り返し釣果を重ねていく。
不利な場面でも乗り越えていくその姿に、“陸っぱりのプリンス”たる所以を垣間見た。
川村が攻略する春の高滝湖。
お楽しみに!