今回は陸っぱりからナチュラルウォータのブラックバス、ボートでソルトウォーターのメバルを、同一のタックルで狙う。冬に活性の下がるブラックバスと逆に上がるメバルという楽しい釣りを展開するアングラーは、独自の発想で釣果を上げる、番組には2年ぶりの登場、村上晴彦。
カリスマと呼ばれた男がまず狙うのは、遠賀川のバス。遠賀川は北九州を南北に流れる川でバスフィッシングの大会も行われるメッカだ。初日は雨。バスの住み着きそうなポイントを丁寧に探る予定。使用するタックルは3本。その中でも注目は、バスロッドとしては初めてのカーボンガイド・AGS搭載となるハートランドの冴掛レベルディレクション。穂先の程よい柔らかさが繊細な釣りに向いているのだとか。そのロッドを操り巧みに軽めのルアーを動かす。村上は“この季節のバスはこたつに入っていてルアーはみかん“と例える。果たしてバスは”みかん“に反応してくれるのか?
2日目、体が芯から冷える早朝。ついに村上の理論が的中。岸から伸びたリップラップ周辺を小さめのルアーT.D.シャイナーで攻めていた。まるで雑巾が上からかかったようなふわっとした
アタリ、上げてみれば40センチほどのグッドサイズだ。夜、お楽しみのメバル釣り。タックルはもちろん日中に使っていたものと一緒。ラインをより細いものに変えてトータルのバランスをとったものだ。村上はバスしかやらないアングラーへ「バスをやるときの気持ちそのままでええ」と。糸を垂れるとすぐにラインが水中に引き込まれる。バイトだ。24センチから、小さめの10センチほどのメバルを数匹つり上げた。果たして最終日、もう一目バスは我々の前に姿を表してくれるのか?
村上晴彦的理論、タックル選び、目線、知識が詰まった30分。どうぞお楽しみに。