目指すは日本一。
鮎釣り師の頂点を掛けた戦い「鮎マスターズ2012全国決勝大会」。
8月25日(土)26日(日)の2日間、鮎釣りの本場、岐阜県長良川で地方の予選を勝ち上がってきた精鋭16名が真剣勝負を繰り広げた。
大会の注目は2010、2011年連続優勝を飾り無敵の鮎釣り師と呼ばれている小沢剛。今回で26回目を迎える歴史あるこの大会で3連覇を成し遂げた選手は一人もいない。小沢の3連覇なるか。それを阻む選手が現れるのか。
大会前日の夜に行われた予選リーグの組み合わせ抽選。4名ずつのブロックに分かれてマンツーマンで総当たり戦を行い、その1位だけが準決勝に駒を進めることができる。
小沢はAブロック。そこに入ったのが2009年の覇者・瀬田匡志。1つの負けが大きく左右する予選リーグで優勝候補の両者が激突。小沢が釣れば瀬田が釣る。2時間の戦いを終えわずか2尾差で大接戦を制したのは、瀬田だった。
Dブロック。ここは誰が勝ち上がってもおかしくない死のグループとなった。2年連続第3位の実力を持つシード選手・有岡只祐。2010年、準優勝の金沢辰巳。激戦区の東日本ブロックを1位で勝ち上がってきた和田。地元、中部ブロックを1位で勝ち上がった佐々木。
実は大会が開催された2日間、舞台となる長良川は異様な光景に包まれていた。それは20cmの渇水。悩まされ戦い方が見いだせない選手、渇水を得意とする選手、自分の釣りを貫き通す選手。
日本のトップ16の熱き鮎釣り師の2日間に渡る戦いをダイジェストにした見ごたえのある30分。