岐阜県、郡上八幡を流れる、長良川。ここは全国的にも有名な渓流釣りの激戦区である。今回は地元の名手、白滝治郎がアマゴ釣りの魅力を紹介する。
撮影初日、白滝は山深い長良川の支流、亀尾島川(キビシマガワ)をポイントに選んだ。前日から実釣直前まで降り続いた雨により普段より水位が10センチ高くなったことで、ベストコンディションの中、釣りができると判断。ここは白滝にとって一番良く通う場所だそうだが、なかなか攻略できない楽しみな場所だと言う。
白滝は仕掛けのオモリを3号で様子をみる。白滝が渓流釣りで最も重要視するところ。それがオモリの選択。流れが強く深いところは重く、流れがゆるやかで浅いところは軽くすることで釣果は大きく変わると白滝は言う。
開始早々、約20センチのアマゴをキャッチ。この後もテンポ良く、仕掛けを流すポイントを見極めながら釣って行き、この日32尾を釣り上げた。
2日目は長良川の本流へ。ここで大物のアマゴを狙う。「支流の10尾よりも本流の1尾」という言葉があるほど本流での釣りは難しい。ポイントがしぼりやすい支流に比べ、本流は川幅が広くポイントがしぼり辛くなるからだ。
そんな難しい本流で白滝は大物狙いの釣りを展開。何度か良型のアマゴをかけるが、さすがの名手も糸を切られたり、バラシたり悪戦苦闘。しかし、最後に白滝は「ここで出なければもう釣れない」というポイントで25センチの良型のアマゴを釣り上げた。