北アメリカ大陸一長いミシシッピ川。
その河口は一万年分の土砂が堆積し、沼地や湿地帯となっている。ミシシッピデルタである。
面積は約23000㎢。関東平野がすっぽり収まる広さだ。五大湖に次ぐ全米最大級のバスフィッシングフィールドである。
3月上旬、バスプロ清水盛三がミシシッピデルタを訪れた。昨年、全米最高峰のトーナメント、バスマスタークラシックに出場。その舞台となったのがミシシッピデルタである。思い出の地を再訪したモリゾーはこう語る。「ミシシッピデルタは、メキシコ湾にすぐ近いので、潮の干満によってバスの食い気が変化する。」
初日の朝、モリゾーは昨年2000リッター分のガソリンを費やして見つけたポイントへ。これから干潮にかけて水位が下がり、散らばっているバスが1ヶ所に集中するだろうと予想。スピナーベイトやバズベイトでテンポよく攻める。が、釣れるのは小型のバス。昨年、偶然見つけたという別のポイントへ行くも、サイズが伸びない。
「関東平野よりも大きなフィールドで、ビジターが1からポイントを見つけ出すのは至難の業。」
カメラ船のドライバーを務める地元アングラーが、別のポイントへ案内。そして夕刻、3~5ポンドのビッグサイズを連発する。
日本とは比べものにならないスケールの大きなフィールドで楽しむバスフィッシング。どうぞお楽しみに!