前半は、全米最高峰のバスフィッシングトーナメント、バスマスター・クラシック。40年以上の歴史を持つこの大会は、アメリカでは“バスフィッシングのスーパーボウル”と呼ばれるほど。年間トーナメントを勝ち抜いた50人のバスプロが、賞金50万ドル(約4,150万円)と世界チャンピオンの称号を賭けて争う。
今年は、ルイジアナ州レッドリバーが舞台。3日間の総重量で勝敗が決まる。前2日間は予選、最終日は25人に絞られ決勝ラウンドが行われる。その中にただ一人の日本人バサーがいた。在アメリカ歴20年、本場のトーナメントで戦い続けている大森貴洋だ。過去7回クラシックに出場、2004年には日本人として唯一チャンピオンに輝いた。
大森は言う。「1回優勝して、それでキャリアが終わるわけじゃない。何度も勝つことが真のベスト・オブ・ベスト」
カメラは、最終日の大森の戦いぶりを追う。
そして後半は、かつて日本人で初めてクラシックに出場した並木敏成が、フロリダ州セミノール湖のビッグバスに挑む。取材は2月下旬。日毎に気温水温が乱高下し、コンディションは良くない。しかもこの湖で釣れるフロリダバス(ラージマウスバスの亜種)は、自然の変化に極めてデリケートだ。そんな中、並木は地図と、目と、嗅覚でバスを追い求める。そして夕暮れ、立木周りに潜んでいた5ポンドのビッグバスをキャッチ!
お楽しみに。