2011年12月17日

四国・グレを狙う

 11月下旬、寒さも厳しくなってきた夜明けの磯に、一人の釣り人…。磯釣りの名手、山本隆史だ。
この時期になると、はやる気持ちを抑えきれずに四国・高知の鵜来島へグレ釣りにやってきた。
ここ高知県・鵜来島は、大物グレを狙い遠方から訪れる釣り人も多い。その魅力はなんと言っても、60センチオーバーの尾長グレが釣り師から見え、しかもその尾長グレを狙い、数々釣り上げられる実績を持つ夢のポイントだからだ。
釣行初日、いち早くグレを釣りたい一心でやってきた山本は、手始めに状態を探る。風の向き、撒き餌を投入し潮の流れがどう動いているか、どんな餌取りがいて、どの棚を狙えばよいのか…。
そう考え、探るのは、今までの経験で培われてきた習慣だ。
もう少し潮が動いて魚の活性が上がれば…。そう思っていた時にヒット!
35センチの口太グレを釣り上げた!
普通なら十分な良型。しかし山本は言う…「鵜来では満足できないサイズ」だと。この鵜来では40オーバーがアベレージ
だから、これ以上のサイズを釣らないと満足できないと言い、リリース。
その後、水温が上がり餌取りが多い。
下げ潮になり、潮が動けば…。
しかしこれからという時に天候も悪化、初日を終える。2日目。ミチイトとハリをサイズアップし、大物を狙ってみることに。すると、42センチの口太グレをゲット!幸先いいスタートだ!この調子で大型の尾長グレを狙う。しかし、徐々に食いが渋くなり、ミチイト、ハリとサイズダウンしてみると…今までにない大物のアタリが!根に潜られないよう山本も右へ左へ移動しヤリトリするが…バラシテしまった…。その後から、大雨になり、納竿することに。3日目、この日も曇天。相変わらずエサ取りはいるが、それを避けて45センチの口太グレを釣る!順調に大物を狙いた所だったが、その後風速16メートルの風。思うポイントに仕掛けを投入できない…。
初日から天候に悩まされたが、最終日、まだ見ぬ尾長グレへと挑戦する山本。その朝一番!強烈なアタリ!しかしバラしてしまう…。山本からは見えていたという60オーバーのグレ。見えていただけに悔しさも大きい。それでもあきらめず竿を出し続けると、ついに!48センチの尾長グレが!待望の尾長に山本の表情も緩む。その後も尾長グレを順調に上げるが、山本は言う。「この鵜来には、もっと大物がいるんですよ!」。
まだまだシーズンは始まったばかり。
グレを狙う一人の釣り師の姿と、大物グレがいる鵜来島のグレ釣りをどうぞお楽しみ下さい。

詳細情報

 
場所/ポイント 高知県 宿毛沖 鵜来島
出演者 山元 隆史(やまもと たかし)
タックル図
----- 使用タックル -----

取材地連絡先 家中渡船 TEL 0880-65-7775
宮本渡船 TEL 0880-65-6820