秋はタチウオの本格シーズン。今回は関東・東海地方で行われている「テンビン仕掛け」の釣りと関西独特の「テンヤ」の釣り、2つの釣法を紹介。
11月上旬、まずは愛知県伊良湖水道でテンビンのタチウオ釣り。アングラーは大塚貴汪。仕掛けは80号のオモリがついた片テンビンにハリス6~7号、一本針にサンマの切り身やカタクチイワシをつける。
この釣りは前アタリ(エサをかじっている状態)と本アタリ(針ごとエサをくわえこんだ状態)を見極めアワセるのが醍醐味。
この日は風が強く、船が激しく上下しアタリが見極めにくい中、指2~3本の太さのサイズを18尾釣り上げた。
続いては関西のテンヤでの釣り。大阪湾神戸沖で沖釣りのエキスパート矢野貴雄とスーパーフレッシュアングラーの松田拓也が挑む。
仕掛けはリーダー(ハリス8号)に40号のテンヤ(オモリのついた大きな針)、エサにマイワシをつける。この釣りはテンビンの釣りとはアタリが異なる。前アタリはエサに軽く噛みつきエサを確認している状態、またはエサを軽く弱らせる行動。本アタリは、エサをしっかり食っているが針が大きい為、針まではくわえていない。その違いを見極めて本アタリの際、強くアワセてタチウオに針を掛ける釣りだと矢野は言う。その為、口ではなく顔の側面に針掛りすることが多い。
この日2人は合わせて19尾を釣り上げ、矢野が105センチ指5本の太さ、松田が113センチ指5本の太さのサイズの良型も釣り上げた。
東海地方の食わせる釣り、関西地方の掛ける釣りの魅力をお楽しみください。