5月下旬、ソルトルアーフィッシングのエキスパート山本典史が、地元和歌山市の河口でシーバスを狙った。まずは、夜の堤防からスタート。ゴカイやイソメなどのバチ(虫エサ)をイミテートしたワームで攻める。春、バチは産卵のため砂底から這い出て水面に大量発生する。俗に言うバチ抜けだ。このバチ抜けシーズンが、シーバスフィッシングのベストシーズンでもある。小魚と違い、泳ぎの遅いバチはシーバスにとって食べやすいエサ。言わばお皿に載った饅頭が目の前にあるようなもの。夜の河口付近では、いたるところでバチを捕食するシーバスのライズが起こる。
山本はバチの動きに似せてゆっくりとワームを引く。しかし、警戒心の高いシーバスは本物しか食わない。どうやらルアーを見破っているようだ。
山本はポイントを転々と移動、やがて橋脚に辿り着いた。橋脚は水銀灯の明暗に加え、流れが当たるシーバスフィッシングの代表的なポイント。山本いわくここはバチが少なく、イワシがベイトとのこと。
今度は、ルアーをシンキングペンシルに変えて狙う。まず橋脚のシェードでセイゴがヒット。そして橋脚に当たる流れのヨレ(潮が変化している部分)にキャスト。直後、静かな水面を割り、シーバスがミノーに食いつた。71cmの良型をキャッチ。
さらにシーバスシーンで注目されているLBリールを紹介。お楽しみに!