玄界灘でのソルトウォーター・ゲーム。ジギングとトップウォーターで、“海のスプリンター”、ヒラマサを狙う。場所は長崎県壱岐沖。アングラーはエキスパート古谷秀之と西野成彦。
3月10日。午前7時30分。福岡県福津市の津屋崎漁港を出港。およそ一時間の移動で最初のポイントに到着。水深70メートルの海底に沈む漁礁についたヒラマサをジギングで狙う。釣りを始めて間もなく、古谷がヒット。上がってきたのは4キロのヒラマサ。220グラムのメタルジグを海底付近で躍らせると食ってきた。「ベイト(エサ)は多分、イカ。それっぽくスローなアクションを加えたら食ってくれました」キラキラと魚体を輝かせる海のスプリンターを抱えながら古谷は満足げに語った。
西野も負けてはいない。水深14メートルのポイントに到着すると、21センチのダイビング・ペンシルをセット。今度は、キャスティングでトップウォーターを狙う。ヒラマサが警戒心を解くと思われる程度に波立った海面にルアーをフル・キャスト。ジャークを加えながら引くこと数投。海面を割って波しぶきとともに魚がルアーに飛びついた。すかさずアワセを入れる西野。ロッドは大きくしなっている。全身で魚のパワーを受け止め、ポンピングを繰り返す。やがて魚体を輝かせながら浮上したのは7キロのヒラマサだった。
その後もジギングとトップウォーターで順調に釣果を重ねた。圧巻は古谷がトップウォーターで食わせた9キロのヒラマサとのファイト。ジギングとトップウォーター。注目のオフショアゲームを紹介する。