1本のロッドを持って、とある家族が鹿児島県甑島に夏の旅行に! 島中を巡り、いろんな釣りをしました。
ちょっとした「離島留学」のテイストも手伝い、風光明媚な島で、子どもたちが、釣りを通した、感動の交流!
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東京在住の料理研究家・浜田陽子さん。美味しい料理を紹介するだけでなく、キッチンスタジオで子どもを対象とした料理教室を開いています。浜田さんは自分で釣った魚を食べられる「釣り」は食育によいと考えています。
そんな浜田さんには13歳の長男
颯流(ソウル)君と11歳の長女・小路
(コミチ)さんがいます。
さあ、夏休み!
浜田さんは二人の子どもと一緒に釣竿を持って旅に出かけることにしました。場所は鹿児島県の西に浮かぶ大自然の残る島・甑島。鹿児島空港から串木野港へ到着し、甑島へはフェリーで渡ります。
青い海に包まれた甑島を見た三人は美しい海と景色に興奮、旅に胸を膨らませます。島に降り立った三人は早速島内観光。浜田さん一家を出迎えたのはこの時期咲いているカノコユリ。
上甑島はカノコユリの世界有数の自生地なのです。長目の浜、武家屋敷跡などを見て回り、その後、釣り場のリサーチ。宿泊先から歩いて10分の所にある西の浜の堤防で地元の中学生 日笠山健(ヒカサヤマ タケル)くんと出会い、翌日、一緒に釣りをする約束をしました。
翌日、日笠山君の案内で、市の浜に到着。ちょい投げ釣りでキスを狙います。日笠山君は早速キスをゲット。浜田さんたちもキスを始め、ダイミョウサギやエソなどを釣り大満足。熱く火照った体を冷やそうと水遊びに誘う日笠山君!颯流君も小路さんも大騒ぎ。地元の子供たちがよくやる堤防飛び込みに颯流君が挑戦。恐る恐るも勇気を振り絞るが…。
午後からは日笠山君を誘って、甑島を船から堪能できる断崖見学ツアーへ。海から眺める雄大な断崖絶壁に全員感動。しかし、子どもたちはまだまだ釣りがしたいと船から降りると堤防で釣りをすることに。落とし込みでアラカブ(ガシラ)を狙うが…しかし全く釣れませんでした。
夜中に浜田先生は甑島のキビナゴ漁の見学を子供たちと訪れました。漁の前にキビナゴを餌に落とし込み釣りを体験。颯流君は浜田先生と協力してブリを釣り上げました。そしてキビナゴ漁の見学。アミが巻き上げられてキラキラ光るキビナゴを見てビックリ!
しかし、この日は不漁だとか。夜中の漁の厳しさを体験しました。
旅の最終日、浜田先生は、漁で分けて頂いた新鮮なキビナゴと地元の野菜を持って日笠山君のお宅へ伺いました。お礼のお料理を作り、健君に食べてもらうためです。野菜嫌いな健君も満足!
日笠山健君は中学三年生。高校に行くためには島を出て行かなくてはなりません。母のさつきさんは、健君の一面を番組で親ばかといいながら披露してくれました。それを聞いた颯流君も小路さん、浜田先生も感動していました。
船の時間まで、釣りをしようと日笠山君を誘う颯流君。全員で船着場近くの堤防で釣りを…。
釣りを通して心繋がる旅でした。