今回のターゲットは、陸っぱりソルトルアーゲームの超人気ターゲット、ヒラスズキ。サラシ(磯に波が当たり、砕けて白泡が広がっているところ)、ベイト、潮の流れ…この三拍子が揃ってこそ釣れるとされる魚。
中でも、サラシが重要。サラシが強烈であればあるほど、警戒心の強いヒラスズキがルアーを見切り難くなる。そのサラシの中を果敢に攻めていくのが、この釣りのスタイル。
場所は、九州の西端・長崎県五島列島の北部に位置する上五島。やってきたのは、ソルトルアーフィッシングのパイオニア、ヒラスズキ釣りを日本に定着させた男・村越正海。
初日、この日の海はまるで鏡のようなベタ凪。上五島の陸を釣り歩くのが初めての村越は、ヒラスズキにとって好条件となりそうなポイント探しから始めることに。地図で地形を確認し、サラシのできやすい、風表となるポイントを見極める。そして、絞ったポイントまで実際に足を運び、ヒラスズキが居着いていそうな場所をシミュレートしていく。
2日目、またもベタ凪。島の人ですらこんな状況は滅多にないと言う程。
風が吹き、サラシができるのを待つ間、アオリイカを発見。これを見逃す手もなく、しばしアオリイカと戯れることに。
サラシが出ないなら、ヒラスズキが食ってくるのは辺りが暗くなり、警戒心が落ち始める夕マヅメ。日没直前までキャストし続けると…77センチ、シーバスことスズキがヒット!
3日目の夕方、ついに吹いた!
南東の風だ。今まで北、東、西、3方向の風に対応できるように島の北側を攻めていたのだが、ポイントを大幅に変更することに。すると、サラシが出ているポイントをついに発見する…。
村越の離島をかけずり回った4日間に完全密着!一尾の魚にたどり着くまで、村越は何を考え、どう攻めていくのか。自然を舞台にした究極のシミュレーションゲームがスタート!
“男くさい”釣りの世界をどうぞお楽しみに!!