いま、人気沸騰中のソルトルアーゲーム・ヒラマサのトップウォーターゲーム。水面近くのヒラマサをルアーで釣るものだが、ルアーに食いつく瞬間が見えるなど、超エキサイティングな釣りだ!この釣りの中心地、玄界灘に面した福岡県や佐賀県では、秋から春にかけてのシーズン中の休日には、船の予約をとることが難しいほどの人気ぶりだ。
今回は、このヒラマサ・トップゲームにソルトルアーフィッシングのスペシャリスト古谷秀之と吉田匡克の番組お馴染みの関西コンビが挑む。狙うは10kgオーバーの“大マサ”。
2月24日、朝6時。福岡県宗像市の神湊漁港から出船。玄界灘へと繰り出す。
もともとこの海域は、対馬暖流の影響を受けてベイトフィッシュの数が多く、それらをエサとする大型回遊魚の魚影が濃い釣り海として釣り人の間では人気の高いフィールド。この玄界灘でヒラマサのトップゲームが流行りだしたのは、わずか2年程前のこと。それ以前のヒラマサのルアーフィッシングといえば、他の海と同じバーチカルジギングスタイルだった。
地元漁師の間では、漁の最中、タコベイトを追ってヒラマサがトップ(水面)に出てくることは知られていた。それをゲームフィッシングに取り入れたところ、10~20kgクラスの“大マサ”がよく釣れたことから噂が広がり、ヒラマサ専用ダイブベイトの登場とともに一気にブレイクした。
沖へ走ること1時間。ポイントに到着。潮が良くなる昼過ぎまでは、散発ながら発生する鳥山を探しながらルアーをキャストしていく。それが午後に入ると状況が一変。至る所に鳥山が発生。二人は右へ左へルアーをキャストして大忙し。そして古谷のルアーにバイト。しかし痛恨のフッキングミス。
続けて吉田のルアーにチェイス。これはバイトに持ち込めず。船上のボルテージが一気に上がる。『メチャメチャ時合ですよ!』船長の檄が飛ぶ。そしてようやく吉田がヒット。サイズは4kgほどの“ヒラゴ”クラス。短いピッチでゆっくり、スプラッシュをあげるように引いて食わせた。
さらに古谷。いきなり目の前に現れルアーを引ったくったので、思わず早合わせ。またまたフッキングミス。15kgあった。逃した魚はデカかった。
初日は吉田2尾、古谷1尾、いずれも“ヒラゴ”サイズだったが、このゲームの醍醐味、トップで見える魚のチェイは味わえた。
2日目“大マサ”とのド迫力ファイトを期待して出船。しかしこの日は南風が昨日のポイントに入れず、港から15分程沖に出たポイントで実釣スタート。水深は25m前後と極めて浅い。相手は”海のスプリンター“の異名を持つヒラマサ。こんな場所でしかも10kgオーバーの“大マサ”を掛けると…、二人はドラグを締めて臨む。
早速、鳥山を発見しキャスト。すると吉田がヒット。6~7kgのまずますのサイズが出た。この日も、繰り返される魚のチェイスに幸せそうな二人。時間はあっという間に過ぎ、残り1時間。
その時、吉田のロッドが大きくしなり、体が海に引き込まれそうになる。ドラグが唸る。大きい!時間をかけて慎重にやり取りをする吉田、釣り上げたのは12kgの“大マサ”。待ちに待った一尾だった。だが「幸せな時間」はまだ終わらない。古谷にも来た。ヒラマサのパワーに負けないバッドパワーを持つロッドが大きく弧を描く。水深は20m、ドラグを締め直し、走りを止める…。最後に古谷が釣り上げたのは、12.5kgのこれも“大マサ”。
魚のチェイスとパワフルなファイト、ヒラマサトップゲームの醍醐味を是非お楽しみ下さい。
場所/ポイント | 福岡県宗像沖・玄界灘 |
出演者 |
古谷 秀之(ふるや ひでゆき) 吉田 匡克(よしだ まさかつ) |
タックル図 |
----- 使用 タックル -----
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取材地連絡先 | 遊漁船 Y's【ワイズ】 090-8229-2992 |