今回は、四国のダム湖で野趣あふれるへらぶなの野釣りをお贈りする。

10月初旬、訪れたのは香川県の門入ダム。地元では数釣りが楽しめると評判のダム湖だ。池澤は上針に魚を寄せるためのダンゴ、下針に食わせるためのグルテン、いわゆるセット釣りで挑む。まずはエサがバラケ易いよう角付けにして投入、時合いを作る。やがて風に流されていたウキが止まり、微かに上下する。ヘラブナが寄ってきた。池澤は、エサがタナまでしっかり持つよう丸くつけ変える。そしてヒット。体高のある35cmのへらぶなが食った。その後、ウキの変化を見極めながら角付け・丸付けを繰り返し、釣果を伸ばす。

しばらくすると魚が上ずり始める。上を向いてエサを食べている状態だ。重いエサを加え、下を向かせようとするも魚は上ずったまま。そこでタナを30cm上げる。するとまた連発に。

一方、西川は上針・下針にグルテンをつけた両グルで挑む。上針を2cmほど底に這わせアタリを待つ。そしてヒット。これも体高のある立派なへらぶなだった。自然美あふれる水辺の風景とともに、へらぶな釣りの妙技をご覧あれ！