海のルアーフィッシングの極致と言われるヒラスズキ釣り。サラシが出る条件、つまり海が荒れれば荒れるほどヒラスズキは口を使うため、逆にアングラーには危険がつきまとう。それゆえ経験・知識・技術・体力が最も必要とされる釣りである。およそ30年、この釣りに情熱を傾けてきた村越正海は言う。「ヒラスズキ釣りを山登りにたとえるならロッククライミング」
11月下旬、村越は鹿児島県種子島を訪れた。種子島はヒラスズキの南限に近いと言われるエリア。釣行日程は4日間。周囲およそ160kmの島で、風を読み、潮を読み、地形を読み、様々な自然条件を見極めながら自らの足で釣り巡る。
初日、北端の喜志鹿崎(きしがさき)を攻めるも、風が吹かず海は凪ぎ。ベイトフィッシュ(エサとなる小魚)も見当たらない。2日目、村越は島の東側にある小浜海岸へ。サラシは少ないが、この場所は砂地に岩が点在し、その岩の際に魚がじっと潜んでいると判断。正確なキャストで際を攻める。そして銀鱗を光らせ魚がルアーにバイト。ヒラスズキだ。その後、単発ながらも2尾をキャッチした。
3日目、北西風が吹き荒れ海は大時化。西側の磯は波がかぶり釣りができる状態ではないため、東側の竹屋野海岸に向かう。が、東側は北西風に波が押さえ込まれサラシが薄い。しかも地元のアングラーが既にポイントを叩いていた。条件は最悪。そんな中、村越は竿抜けのポイントに狙いを絞る。重たいフローティングミノーをロングキャスト、沖の根周りを攻める。その作戦が見事的中!73cmの良型を仕留めた。
ソルトルアーフィッシングの魅力が凝縮された30分。お楽しみに!
場所/ポイント | 鹿児島県種子島 | ||||||||||
出演者 |
村越 正海(むらこし せいかい) |
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タックル図 |
----- 村越 正海 -----
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