審議会内容
『オレ、がんになってもた~報道カメラマン前立腺がん闘病記~』
2024年7月27日(土)11:00~11:30放送
<委員の主な発言要旨>
・癌になった本人が報道カメラマンであるからこそ、何かの役に立ちたいという思いと、病気になっても仕事を続けられるということが分かってほしいという思いが、非常に伝わってくる内容だった。
・誰かに寄り添いたいけれど、家族がいないという状況の中、番組としてしっかり寄り添い、心を打つような形で編集されたというのは、心に響く、とても貴重な癌闘病記になったと思う。
・番組冒頭の「手術って痛いんかな…」という一言で、病気に対する経験値の低さ、不安さを巧みに表現し、ありのままの姿で立派な被写体になっている主人公を、30分という番組尺の中でうまくまとめていると感じた。
・癌になったら全て終わりになるのではなくて、このように前向きに目標を持って頑張っているという姿から、社会に対して勇気を与えるメッセージが伝わってきた。それだけに一緒に仕事をしてきた周りのスタッフの声がもう少しあれば、なお良かったと思った。
・撮影NGは一切なし、少しでも報道に役立ててほしい、病気を克服してカメラマンに復帰するとことを見てもらいたいという、報道カメラマンとしての心意気とジャーナリストとしての矜持を見せてもらった気がした。
・伝統的に死に至る病というイメージの癌だが、この番組では悲壮感はなく、むしろなってしまった病気を受け止めつつ、それを暖かく見守る周囲の人と、カメラマンという仕事への愛情と希望が語られて暖かい気持ちになった。
・カメラマンという仕事に生きがいを感じておられる人の生き様を、しっかり、優しいタッチで描けていたのが非常に良かった。
局側
病気というものは、見ていて暗い気持ちになるので、なるべくそうならないよう明るい部分を使い、ご覧になった方が見てよかった、自分が病気になったとしても、こんなふうに乗り越えていけるんだと思ってもらえるような番組作りを心掛けました。おそらく本城さんもこのような気持ちだったと思います。いろいろ温かいコメントやご指摘をいただき、ありがとうございました。今後の制作活動に活かしていきたいと思います。