審議会内容
「BUZZOOKAリアル/やさしいニュース」
~神戸連続児童殺傷事件 25年の真実
2022年5月25日(水)、深夜1時00分~1時30分 放送
放送内容の合評
<委員の主な発言要旨>(文中敬称略)
・「当時の捜査関係者の取材は、時間がたてば話せるということもある。そのため、当事者方にアプローチをして取材をするのは重要だと思う。改めて事件の全容や被害者支援の動きも知ることができた有意義な番組。丁寧な取材をしている。少年Aが本を出したということは、当時話題になったが、そのあと手紙が途絶えたことに対して遺族の方はどう思ってるのか、とというのも伝わってきた。」
・「遺族ご本人がカメラの前で話す様子、表情、口調が記録されているのは伝聞とは違ってとても大きい。事件は決着しているが少年はまだ生きてて、どんな気持ちで生きてるんだろうとか、これからどう振る舞うのか?というのがあって、それらはまだ終わってない。人間が起こした事件は簡単にまとめて納得したらいいもんでもない。無理に独自視点で番組をまとめるのではなく、すっきりしない思いが残ったとしたら、今回のようにすっきりしない感覚のほうがほうが正しいのかなと思う。」
・「残さなければいけない番組。ニュースはどうしても流されていってしまうものなので、もう思い出すことがあまりない。25年間ずっと番組で見たことは、ものすごく意義のあることだと思う。」
・「25年たっても遺族の苦しみは変わらない。遺族の気持ちに私たちが寄り添って忘れないようにしたい。」
・「マスコミの一つの責務は、やはり事件を風化させないということと、それから何を伝えていくのかということだと思う。ややもすると風化してしまうので、25年という節目でやるというのが良かった。非常に重たい事件。人を殺すということだけでもすごいのに、これは人間のすることかというような非常に鮮烈な印象がやっぱりある。視聴率をとるというもの以外にもこういった番組を一つのジャンルとして確立していただければありがたい。」
以上