会社情報

番組審議会の報告

2008年 - 1月

開催月日 平成20年1月28日(月)
出席委員 和田亮介委員長、牧野明次副委員長、稲田紀男委員、堀江珠喜委員、
綾智佳委員、芹川洋一委員
欠席委員 新井純委員、久保純夫委員
会社出席者 上田克己 社長、立岩文夫専務、鈴木清文 常務、井土保 常務、
下舞浩 取締役編成局長、酒井悟朗 取締役報道スポーツ局長、
井口佳和 制作局長、東口幸司 制作部長・合評番組プロデューサー
大沢比呂 番組審議会事務局長
審議内容 「京都もうひとつの歴史〜世界を魅了したRimpaと若冲〜」
12月31日(月) 12:30〜13:55 (85分) 放送の合評
【委員の主な発言要旨】  (文中敬称略)

 尾形光琳は知っていたが若冲のことはほとんど知らなかったのでいい勉強になった。最近の日本は自信を失いかけていると思うので、こうした日本の芸術の魅力を知らしめるのは良いことだと思う。光琳と若冲の二人のつながりがわかりにくかった。

光琳と若冲の二人を取り上げるのではなく、若冲だけでよかったのではないか。前半はゴタゴタした印象があったが、後半は様々な話が盛り込まれていて良かったと思う。ただ、ナビゲーターの服装は良くなかった。

タイトルを聞いただけで、見てみたいと思った。昨今日本のアートは海外でも高い評価を受けているので、今を押さえたキーワードだと思う。また、いろいろな場所を取材していて、ポイントを押さえており、画面も美しかった。ただ、「京都」という要素があまり感じられなかったことと、二人の人物像をもっと紹介してもらえれば良かったと思う。

ニューヨークの映像から入ったのは新鮮で良かった。カメラワークも良かった。しかしタレントは不要。服装と礼儀作法がなっていない。また、ナレーションの「世界中が若冲に注目」など、大げさな言い回しが気になった。

「美の系譜」という鋭い切り口が素晴らしい。この切り口で制作したからこそ、これだけオリジナリティ溢れるものになったのだと思う。これまでのTVOの「歴史シリーズ」で一番良かった。京都の美意識とデザイン性が、19世紀の世界の美術とデザイン工芸に果たした役割を見事に解説していた。あまり知られていなかった芸術にスポットライトを当てた番組で、日本が誇るべき知的埋蔵財産を掘り起こしてくれたと思う。視聴者の知的好奇心を大満足させてくれたのではないか。こうした素晴らしいソフトを積み重ねていってもらいたい。

昔から若冲は好きだったので、こうした形でスポットライトを当ててもらったのは素晴らしいことだ。全編を通じて新しい発見があった。ただ、タイトルにRimpaとあったが、漢字にしてもらいたかった。視聴率を下げる要因になってしまったのではないか。

以上

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