会社情報

番組審議会の報告

2007年 - 12月

開催月日 平成19年12月5日(水)
出席委員 牧野明次委員(議長)、稲田紀男委員、堀江珠喜委員、新井純委員、
芹川洋一委員
欠席委員 和田亮介委員長、久保純夫委員、綾智佳委員
会社出席者 上田克己 社長、鈴木清文 常務、井土保 常務、
下舞浩 取締役編成局長、酒井悟朗 取締役報道スポーツ局長、
井口佳和 制作局長、花本憲一(報道部・合評番組プロデューサー)
大沢比呂 番組審議会事務局長
審議内容 報道番組
「漁志〜いま海に明日はあるか〜」
11月24日(土)16:45〜17:15 (30分) 放送の合評
【委員の主な発言要旨】  (文中敬称略)

 日本の漁業のあり方に警鐘を鳴らす良質の社会ドキュメンタリーであり、同時に胸に残る青春物語の側面も感じた。

漁師には心・技・体が必要で、特に地域社会に溶け込んでいく協調性と覚悟という意味で「心」が一番大事なのだということがよくわかった。また、老年・壮年・青年すべての世代の、多様性ある意見を取り上げたことで現在の漁業のリアルな細部を伝えられたのではないか。

そして、漁師はまず雇われる形からスタートし、その後 力を蓄積して組合員となり漁場を得て船を買う、という道筋がよくわかった。

静かで地味な番組ではあるが、静かであったがゆえに圧倒され、画面に引き込まれた。

爽やかで気持ちよい番組だった。二人登場した高校生のうち、養殖を目指している生徒が途中で画面に現れなくなったのが残念。この生徒の取材も続けて欲しかった。短い中でいろいろ詰め込まれ過ぎていたので、ラストシーンにもう少し余韻があれば良かったのに、と思う。

いい番組だった。心が洗われる。感動を与えると同時に、この国の先がどうなるのか考えさせられた。

若い漁師をどのように取材対象にできたのか、秘話が知りたい。若い漁師と、漁師を志す若者、そして日本の漁業の現状、すべての話が一本の糸で流れていて良かった。また、映像も漁網が切れたシーンや、年配の漁師に怒鳴られるシーンなど、ファクトで見せていくのはいい手法だ。「十を聞いて一を書く」ということは難しい。この番組は取捨選択がよくできていた。

個人を取り上げてそこから国家論まで発展させていくという、お手本のような番組だ。30分ではもったいないのでシリーズ化してほしい。漁業だけでなく農業や中小企業なども取り上げてはどうか。

コンパクトによくまとめられていた。漁業に関しては、総漁獲量の減少、水産資源の枯渇、消費者の“さかな離れ”などから、就業者数が減少の一途を辿っているが、30分のなかで、「これからの漁業はどうなっていくのだろう」と深く考えさせるヒントを与えてくれる番組だった。

爽やかさの残る番組だった。若者が目標を持って高校に入っているところが素晴らしい。今の若い人にぜひ観てもらいたい。また学校で現場の話を聞かせることの大切さも感じた。

以上



 

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